2023/11/20 09:00の予想天気図:越後・中ア

日々の天気図解析

【今日の予想対象山域:越後山脈・中央アルプス】

東日本を中心に冬型の気圧配置が強まる。季節風が強まり、越後山脈では終日暴風雪となる予想。中央アルプスでは、午前中は暴風雪となる。午後になって冬型が弱まり、風向が北よりに変わると雪は収まり始める。ただし、風が強い状態は続きそう。

地上(等圧線・前12時間降水量)

西高東低の気圧配置であり、東日本を中心に等圧線の間隔が狭い。中部~東日本の山域では風が強い予想。北西の季節風が強く吹き、日本海沿岸の山域を中心に暴風雪となる見込み。越後では終日暴風雪、中アでは午前中は暴風雪、午後からは雪が落ち着くか。

500 hPa(等高度線・渦度)

ちょうど深いトラフが日本列島を通過する。等高度線の間隔も狭く、大気上層でも風が強いことが伺える。このトラフは21時の予想では既に通過後の状態で、天候が回復していくと考えられる。

850 hPa(等相当温位線・風)

北西の季節風が卓越する。このため、日本海沿岸や東日本~北日本で風が強い状態が続く。越後では最大で35 KT(=17.5 m/s)の北西風が吹く予想。21時の予想でも40 KT前後の北西風が予想されていて、終日暴風雪となる予想。中アでは、9時の予想では最大30 KT(=15 m/s)の西北西の風を受けるため、雪を伴う(中アの西には高い山がない)。21時の予想では風向が北寄りに変わり、北アに遮られるため雪は落ち着き、風も次第に落ち着いてくると考えられる。

850 hPa(等温線)&700 hPa(鉛直p速度)

等温線の分布から、寒気が南下した状態であることが読み取れる。上昇流域は東日本~北日本の日本海沿岸に解析でき、特に越後の付近では極大域も解析でき、強い上昇流が発生すると予想している。21時の予想では700 hPaでは上昇流が解析できず、午後にかけて次第に弱まると考えられる。ただし850 hPaで解析したように、700 hPa以下ではまだ風が強い状態は続くと考えられる。850 hPaの気温は、越後で0℃、中アで3℃。

700 hPa(湿数)&500 hPa(等温線)

越後では湿潤域が解析できる。また、500 hPaの気温は越後で-27℃、中アで-21℃である。特に越後では850 hPaとの気温差が27℃かつ上昇流が発生して雲が500 hPaまで発達すると予想できることから、雷の発生が予想できるため、注意したい。21時の予想では850 hPaでも500 hPaでも寒気が緩まる予想。

本投稿は気象庁「数値予報天気図」を加工して作成しています。

気象庁 Japan Meteorological Agency (jma.go.jp)

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