本日東京都山岳連盟気象委員会にて、大菩薩嶺における気象判断の実技を実施するため、参考情報として解析を行いました。
まとめ
大菩薩嶺含めた甲斐秩父では広く晴れると考えられる。連日、高気圧に覆われ空気は乾燥し、また風が穏やかであることから雲が発生する要素が少ないと考えられる。
地上天気図(等圧線・前12時間降水量)

読み取れること:
①日本海に引き続き高気圧が停滞し、本州は気圧の尾根と重なること。
②中部には局所的な低圧部があること。
考察:
②があるものの、①の影響で広く晴れると考えられる。
500 hPa(等高度線・渦度)

読み取れること:
③黄海に高気圧が居座る。太平洋沖には低気圧があって、本州付近で北東の風が合流する流れが確認できる。
考察:
①と③は連動している。大陸の乾燥した高気圧が停滞しているため、この一週間カラッとした天気が続いていたと考えられる。大菩薩などの甲斐秩父山岳でも、北よりの風が主体となり、海からの湿った空気は流入しづらい環境。
850 hPa(等相当温位線・風)

読み取れること:
④日本海の高気圧が優勢で、甲斐秩父では北東の風が卓越する。風速は5KT程度。
⑤赤線は相当温位315Kの線で、それより内側(日本海高気圧側)が基本的には相当温位が小さい側となっている。関東の北東方向に、相当温位300K以下の比較的寒冷な空気が流れ込む。
考察:
④より、風も穏やかである。北東からはより寒冷で乾燥した空気が流れ込む(⑤)ので、雨につながる要素はほとんどない。
700 hPa(湿数)&500 hPa(等温線)

読み取れること:
⑥甲斐秩父の500 hPa上空では-16℃と予想される。
⑦湿数は30℃程度。
考察:
寒冷な空気が上空に入る(⑥)ため、空気塊が上昇すると考えられるものの、かなり乾燥している(⑦)ことから、飽和せず、雲の発達機運は小さいと考えられる。また、下層でも比較的冷えていること(⑤)から、空気塊の上昇も抑えられることも考えられる。
本投稿は気象庁「数値予報天気図」を加工して作成しています。
気象庁 Japan Meteorological Agency (jma.go.jp)

予想への意見・反論・質問はぜひこちらから!