2023/07/03 09:00の予想天気図

日々の天気図解析

北海道や東北の山域では上空の気圧の谷の影響で雨。アルプス~西日本の山域では日本海の高気圧に覆われて晴れ。九州では停滞前線のため雨。

地上(等圧線・前12時間降水量)

日本海を高気圧が進み、それに押し下げられるように停滞前線の一部は南を大きく蛇行する。九州は停滞前線の雲に覆われる。北海道や東北では上空の気圧の谷が通過する。

500 hPa(等高度線・渦度)

寒帯前線ジェットの蛇行により、トラフが形成され、それが北海道から東北にかけて通過する。該当の地域ではこのため、雨が降り、西よりの風が強まるところもある。

850 hPa(等相当温位線・風)

トラフが通過する東北地方で、850 hPaで最大25 KT(=12-13 m/s)の風が吹く。稜線上ではもう少し強くなるか。温暖湿潤空気は、太平洋高気圧の南~西の風によって日本に流れ込む。午後にかけては中部地方で相当温位が上昇し、にわか雨をもたらす可能性がある。実際、地上天気図では中風地方で降水が予想されている。

850 hPa(等温線)&700 hPa(鉛直p速度)

北海道や東北では9-15℃の空気に覆われ、これが概ね上空のトラフに伴うものと見られる。中部より西では18℃前後の空気に覆われ、平年並み。ここからもトラフの影響する範囲が東北地方までと予想できる。朝鮮半島の北西には21℃の暖かい空気が控える。この動向に注意したい。

700 hPa(湿数)&500 hPa(等温線)

温度のトラフや気圧のトラフのやや西側を進む。-9℃の空気は終日覆う予想で、日が出ると地上との温度差が次第に広がり雲が発生しやすくなる。

本投稿は気象庁「数値予報天気図」を加工して作成しています。

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