30日は北の地域ほど晴れる。北アルプス、中央アルプスくらいまではギリギリ晴れ~曇りの予想。関東や南アルプスより西側では雨となる予想。
地上(等圧線・前12時間降水量)
停滞前線は本州の太平洋沿岸まで南下する。特に中国地方では降水量が多く予想されている。台風2号は沖縄に近づく。
850 hPa(等相当温位線・風)
寒気と暖気が拮抗している様子がよく分かる。風のシアの北側では北よりの風が、南側では西よりの風が卓越する。29日と比べて寒気の勢力が強まり、前線は南下している。
850 hPa(等温線)&700 hPa(鉛直p速度)
台風2号は暖気核を持つ(閉じた18℃の等温線)。850 hPaでも寒気の南下が明瞭で、温度のトラフが通過している。前線の南側では上昇流域が広がるため、北アルプスなどの前線の北側の地域では雨はなく、晴れ~曇りとなる予想。中部地方は12℃前後の空気に覆われ、主稜線の高度では5℃前後となる予想。
700 hPa(湿数)&500 hPa(等温線)
500 hPaでも台風2号の暖気核は明瞭である(閉じた0℃の等温線)。勢力は発達ないし維持している。前線に伴う700 hPa湿潤域は日本列島付近で狭く、雨の範囲は狭まる予想。500 hPaで-24℃のこの時季にしては強い寒気が入り、それが停滞前線を押し下げている。
300 hPa(等高度線・等風速線)
北海道の北に低気圧が流入するため、寒気が南下する。トラフの通過とともに次第に前線も北上すると見込まれる。晴れる地域でも天候は変わりやすいため、臨機応変に動けるように時間に余裕を持ちたい。台風2号は高気圧の間を縫って九州に向かう。
本投稿は気象庁「数値予報天気図」を加工して作成しています。
気象庁 Japan Meteorological Agency (jma.go.jp)
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