2024/01/12 09:00の予想天気図:南ア・越後

日々の天気図解析

【今日の予想対象山域:南アルプス・越後山脈】

地上(等圧線・前12時間降水量)

北海道を低気圧が通過し、山雪型の気圧配置に移行する。寒冷前線通過時も天候は悪化するが、日本海側の山域では通過後も吹雪などが予想できる。南アでは、寒冷前線通過時に一時的に吹雪く可能性があるが、通過後は晴れる。越後では寒冷前線通過後は北西の風となり吹雪になる予想。

500 hPa(等高度線・渦度)

上空の低気圧とトラフが、地上低気圧と対応する。トラフと共に寒気を引き連れて、後述する通り大気下層と中層の気温差が大きくなる予想。日本列島は寒帯前線ジェットのため広く強風。南アでは降雪を伴うと吹雪となる。

850 hPa(等相当温位線・風)

南アでは、基本的には北西風で晴れる予想だが、寒冷前線通過による対流によって降雪を伴う可能性あり。寒冷前線がどこまで伸びるか不鮮明のため、この予想は不確実。越後では、南西風となれば谷川や妙高で雲が阻まれるが、西風となれば寒冷前線通過前から天気は崩れる。9時は西南西の風30 KT (=15 m/s) と予想している。前線通過後、21時は北西の風30 KT と予想しているため、吹雪になるだろう。

850 hPa(等温線)&700 hPa(鉛直p速度)

寒冷前線に沿って、上昇流の極大域が解析できる。下層と上空の気温差によって対流が発生すると考えられる。日本海沿岸には前線通過後も上昇流が解析できる。温度分布から、温帯低気圧によって暖気の北上、寒気の南下が発生する。気温は、南アで-1℃、越後で-2℃。

700 hPa(湿数)&500 hPa(等温線)

寒冷前線に沿って湿潤域が解析できる。気温は、南アで-26℃、越後で-28℃。気温減率は、南アで0.63℃/100 m、越後で0.67℃ /100 mである。どちらとも不安定と考えられ、気温差による対流が発生すると考えられる。これにより特に越後では降雪は強まる予想で、急な積雪量の増加に注意が必要。

本投稿は気象庁「数値予報天気図」を加工して作成しています。

気象庁 Japan Meteorological Agency (jma.go.jp)

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