【予想時刻T=0: 2025/06/21 09:00】
総括
停滞前線が南下するが、南アも朝日も、朝9時時点では影響は小さい。どちらの山域も風が強いが、南アは特に晴れが予想される。太平洋沿岸ほど夏の空気に覆われ、暑くなる。
地上(等圧線・前12時間降水量)

状況:停滞前線が南下する。北海道は影響を受ける見込みだが本州までの南下は見込まれない。
考察:南アは前線から遠く、晴れが予想される。朝日でも概ね晴れる見込み。
500 hPa(等高度線・渦度)

状況:赤線で示した太平洋高気圧は、日本の東海上で北に張り出し、夏の様相を呈している。寒帯前線ジェットは大きく蛇行し、深いトラフが形成される。停滞前線はそれに沿って伸びる。
考察:日本海沿岸では上層の雲が見られる。朝日でも見られるだろう。南アではすっかり夏の空気である。
850 hPa(等相当温位線・風)

状況:日本の東にはたいへいよう高気圧の高気圧性循環が確認できる。日本の南には小規模な高気圧性循環が確認できる。345K以上の温暖湿潤空気はそれらの高気圧性循環の外を通るように日本列島に回り込んで流れ込んでくる。赤帯は等相当温位線の集中帯である。日本海のものは停滞前線に対応する。
考察:南アでは25KTの南西風、朝日では35KTの南西風である。両山域の周辺で、等相当温位線はと風向は平行で、大気中層の雲は発生しづらい状況である(性質の異なる空気が衝突しにくい)。紀伊半島から南に伸びる集中帯や、日本の東の集中帯でも、等相当温位線のと風向が平行に近く、雲が発生しづらい。
850 hPa(等温線)

状況:停滞前線の南側に温かい空気が流れ込む様子がわかる。関東から東北南部にかけては21℃の暖気が入っている。
考察:両山域では21℃の強い暖気からの大きな影響はない。風が等温線をまたぐようだと、雲発生の要因になる。
700 hPa(湿数)&500 hPa(等温線)

状況:湿潤域は停滞前線に沿って確認できる。両山域で、気温は-5~-4℃程度である。
考察:両山域とも、停滞前線の影響は小さい。鉛直方向の気温差は雷につながる大きな程度ではない。
本投稿は気象庁「数値予報天気図」を加工して作成しています。
気象庁 Japan Meteorological Agency (jma.go.jp)
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