2024/01/05 09:00の予想天気図:中ア・九重

日々の天気図解析

【予想時刻T=0 : 2024/01/04 09:00】

地上(等圧線・前12時間降水量)

前日に続いて高気圧に覆われるため、9時の時点では中アも九重も晴れる予想。ただし、稜線上では風が強い予想である。尚、九重は既に高気圧の後面に入っていて、後述の高層のトラフの影響で大気上層の雲が見られると考えられる。

500 hPa(等高度線・渦度)

本州は浅いリッジの支配下にあって、9時時点では雲は少ないと考えられる。ただし、上空の風は強く、稜線上の強風は免れないと考えられる (300 hPa天気図より)。九重では、朝鮮半島から華南に伸びるトラフの影響を受け始める。その様子は700 hPa天気図で考察を続ける。

850 hPa(等相当温位線・風)

四国沖の高気圧の、高気圧性循環の風が支配的である。中アでは5 KTの西南西の風である。森林の中にいれば風に困らされることはないが、3000 mの稜線では偏西風の影響をもろに受ける。九重では15 KT (= 7.5 m/s) の西南西の風で、やや風が強い。森林限界を超えると、10 m/sを超える風が吹いていると考えられるため、行動は慎重にしたい。

850 hPa(等温線)&700 hPa(鉛直p速度)

500 hPaで引いたトラフの周辺で、上昇流域が確認できる。特に寒帯前線ジェットの南北にトラフが混み合う朝鮮半島付近では上昇流の極大域が複数算出されている。九重では、前日21時の時点では下降流域であったが、9時時点では上昇流域内にある。次の700 hPaの湿数と合わせて考察を続ける。

気温は、中アで-5℃、九重で-2℃の予想。

700 hPa(湿数)&500 hPa(等温線)

朝鮮半島とその南北で湿潤域が予想されている。九重周辺にもそれは迫っており、これは前項の上昇流域と重なる。そのため、湿った空気が上昇して大気中~上層で雲が発生していると考えられる。その雲は9時時点では九重周辺に到達していないと考えられるが、高層の雲は既に見られるかもしれない。

気温は、中アで-23℃、九重で-21℃。850 hPa-500 hPa間の気温差は20℃以下で大きくなく、大気は比較的安定していると推測できる。

本投稿は気象庁「数値予報天気図」を加工して作成しています。

気象庁 Japan Meteorological Agency (jma.go.jp)

予想への意見・反論・質問はぜひこちらから!

タイトルとURLをコピーしました