2023/12/24 09:00の予想天気図:中ア・大山

日々の天気図解析

【今日の予想対象山域:中央アルプス・大山(中国地方)】

地上(等圧線・前12時間降水量)

午前中の内は関東沖の高気圧に覆われるところもあるが、高気圧は次第に東進する。日本海では低気圧発生の予兆が確認でき、南西から低気圧に向かって風の流れを予想している。中アでは太平洋からの湿った空気を受けて次第に雲が増えてくる。大山では午後には大気下層と中層の気温差が大きくなり、雪になる予想。

500 hPa(等高度線・渦度)

朝鮮半島から華南にかけてトラフが解析できる。このトラフの接近によって日本海で低気圧が発生しやすい状況となると推測できる。寒帯前線ジェットの軸は、9時の予想では東北北部であるが、21時の予想では西日本~東日本に抜ける様なルートを取る。中アの稜線では終日強風が予想できる。トラフは、その後面のトラフと合流し、21時の予想ではさらに深いトラフとして予想している。トラフに伴った寒気の動向に注意したい。

850 hPa(等相当温位線・風)

相当温位285 Kの寒冷乾燥空気の境界線は緯度線に概ね平行に分布しているが、日本海の低気圧の影響か、21時の予想では、日本列島付近では北に凸、東シナ海では南に凸となる。中アの下層では5 KTの南西風が吹く。終日同じ風向、風速が予想されているため、伊勢湾経由で湿った空気がゆっくりと供給され、午後にかけて次第に雲が発生してくると考えられる。大山では西の風が吹く。21時の予想では南西の風を予想しており、日本海に発生する低気圧の影響で降雪となるか。日本海中部には風のシアが確認できる。地上の降水予想域はこれに重なる。

850 hPa(等温線)&700 hPa(鉛直p速度)

等温線の分布から、朝鮮半島の東側で暖気の北上、西側で寒気の南下が確認できる。また、暖気が北上する領域には上昇流が重なる。気温は、中アで-4℃、大山で-6℃。21時の予想では中アで-3℃、大山で-4℃。

700 hPa(湿数)&500 hPa(等温線)

850 hPaで解析した風のシアの上空に湿潤域が解析できる。21時の予想では日本海が広く湿潤域として解析でき、低気圧の存在を示す。後面には温度のトラフも解析でき、さらに朝鮮半島には-36℃の局所的な寒気も存在する。低気圧はこの-36℃の寒気に伴って発生が予想され、東北地方で特に影響が見られるか。大気下層での暖気の北上とは反対に大気中層では寒気が流入する予想。気温は中アでは-26℃、大山では-27℃。21時の予想では中アでは-27℃、大山では-29℃の予想。大山では21時には気温差が21℃から25℃と大きくなり、日本海から湿った空気が流れ込むため、対流雲が発達しやすくなるため、降雪があると予想できる。

本投稿は気象庁「数値予報天気図」を加工して作成しています。

気象庁 Japan Meteorological Agency (jma.go.jp)

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