【予想時刻T=0: 2024/10/11 09:00】
地上(等圧線・前12時間降水量)
日本海を進む低気圧に覆われて、広く晴れる。9時の時点で中ア、谷川ともに晴れの予想。ただし、12時間前の10/12 21:00の予想天気図を見ていると、日本海から谷川周辺に向かう風の流れがあり、それによって湿った空気が入って霧のような状況になるとも考えられる。少なくとも、上部は晴れであるだろう。
500 hPa(等高度線・渦度)
日本列島はトラフの通過の前後の状況にあって大気中~高層で上昇流が起こりやすいものの、後述するように大気下~中層は乾燥しており、雲の材料がない。そのため、大気中~上層でも晴れた天気と考えられる。
850 hPa(等相当温位線・風)
いよいよ、北海道は相当温位300 K以下の比較的乾燥した冷たい空気が入るようになってきた。日本海の高気圧に覆われて、全国的に風も弱い。中アでは5 KT (=2.5 m/s) の北東風が予想されている。海からの湿った空気が入る可能性がかなり低く、すっきりとした晴れになるだろう。谷川では、9時の時点では5 KT (=2.5 m/s) の北風と予想されている。(図は載せきれないが)前日の21時の予想天気図では日本海からの西風が吹いていて、吹走距離がややある (200 km程度)ことから、夜の内に湿った空気が周辺山域に入って、朝の内は霧となっている可能性がある。
850 hPa(等温線)&700 hPa(鉛直p速度)
中アや谷川の周辺で顕著な上昇流は存在しない予想である。空気が大気中層以上に上昇しない。気温は、中アで10℃、谷川で9℃の予想。
700 hPa(湿数)&500 hPa(等温線)
上昇流と同様に、日本列島で湿数3℃以下の湿潤域はない。気温は、中アで-15℃、谷川で-16℃の予想。尚、Windyより850 hPaの高度を、500 hPa天気図より500 hPaの高度を取得し、気温減率を計算すると、(10-(-15)) ℃ / (5820 – 1580) m = 0.59 ℃ /100 m となり、大きい。しかし、この区間(850-500 hPa)、空気が乾燥していることから上昇する空気があってもその空気がもつ気温減率は1 ℃ /100 mに近い (少なくとも 0.6 ℃ /100 mよりは大きいのではないか) と考えられる。
本投稿は気象庁「数値予報天気図」を加工して作成しています。
気象庁 Japan Meteorological Agency (jma.go.jp)
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本日も参考にさせていただきました。ありがとうございます。
来週はいよいよ本格的な寒気が南下する予想で、山岳に着目した天気図解析が重要になりそうですね。
まさにそうですね。今日(10/19)も天気図見ていましたがいよいよ500 hPaで-30℃の等温線が見えてきて、ワクワクしてきました(笑)