2024/09/08 09:00の予想天気図:中ア・富士山

日々の天気図解析

【予想時刻T=0: 2024/09/05 09:00】

地上(等圧線・前12時間降水量)

高気圧が連なっているが、太平洋高気圧と大陸の高気圧の間は南風と北風がぶつかるため前線が形成されていて、前線付近では雨雲が発生している。ただ、高気圧による風のため、風速は大きくなりにくい。9時の時点では、中アは曇りと考えられる。富士山では、山頂まで上がれば雲を抜けると考えられる。

500 hPa(等高度線・渦度)

500 hPaでは、太平洋高気圧と大陸の高気圧が連なるように見える。中ア、富士山の付近は、大気中~高層は広く晴れていると考えられる。雲頂の高度は500-700 hPaの間に留まると考えられる。

850 hPa(等相当温位線・風)

広い目で見ると日本海に位置する高気圧と太平洋高気圧の循環が関東地方付近で交わり、中アや富士山付近でも風の収束が確認できる。しかし風速は小さく、中ア付近では2.5 KT (=1.25 m/s) の北西風、富士山付近でも同程度の北風である。この付近では緩やかな上昇があると考えられる。地上天気図で確認した停滞前線は東北地方付近の、相当温位傾度が大きい領域と重なる。北からの冷たい空気と南からの暖かい空気が交わり、暖かい空気の側が上昇するものと考えられる。

850 hPa(等温線)&700 hPa(鉛直p速度)

前線の南北には上昇流の極大域(正負ともに)が確認できる。前線の北側では正(下降流)の領域、南側は負(上昇流)の領域となっている。先述したように、暖かい空気が上昇していることの裏付けと考えられる。富士山付近でも極大域が確認できる。先述した弱い収束によるものと考えられる。気温は、中アで19℃、富士山で18℃と考えられる。

700 hPa(湿数)&500 hPa(等温線)

Screenshot

湿潤域が概ね前線が伸びる領域と一致する。日本海まで伸びており、地上では降水域が確認できる。700 hPaまでは湿潤域と確認できるが、500 hPa天気図に戻ると下降流が主体であるため、雲の成長は700 hPa~600 hPa付近で終わるだろう。この日9時の時点では東北地方の前線からやや離れており、中アや富士山の周辺の雲は、風による収束よりも、空気自身の持つ浮力による上昇によって成長すると考えられる。

本投稿は気象庁「数値予報天気図」を加工して作成しています。

気象庁 Japan Meteorological Agency (jma.go.jp)

予想への意見・反論・質問はぜひこちらから!

  1. jz.3879 より:

    インスタのURLから飛んできました。jz.3879です。

    私は登山をしないため、山の天気についてはほとんど分かりません。そのため、山に着目した天気図解析を参考にさせていただいております。

    今後ともよろしくお願いします。

    • Jedi_uma より:

      コメントありがとうございます!納得いかないところがあればどんどん指摘ください!私の学びにもなりますので!よろしくお願いします。

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