2024/06/02 09:00の予想天気図:中ア・丹沢

日々の天気図解析

【予想時刻T=0: 2024/05/31 21:00】

地上(等圧線・前12時間降水量)

日本の南に梅雨前線が伸びる。地上天気図では現れていないが本州の日本海側と太平洋側には局所的な高気圧が存在し、その間に挟まれた範囲では局所的に低圧部となる。この影響を受けて丹沢や中アでは朝から曇りや雨となる予想である。また、大気下層では湿った空気が入り、大気中上層では寒気が入るため鉛直方向の気温差が大きく、雷を伴う可能性あり。

500 hPa(等高度線・渦度)

寒帯前線ジェットの南系が南下し、本州の上空は広く寒気に覆われる。この影響で鉛直方向の気温差が大きくなり雷の可能性が高まる。

850 hPa(等相当温位線・風)

地上天気図には表れていないが、本州は高気圧性循環に挟まれて、局所的に低圧部になる。それに加えて南から湿った空気が入ることで雨の材料が供給される。丹沢には相模湾からの風、中アには伊勢湾からの風が流入する。梅雨前線は345 Kの等相当温位線付近に対応する(等相当温位線が密な領域の南縁)。

850 hPa(等温線)&700 hPa(鉛直p速度)

高気圧に挟まれた本州(特に中部から東北にかけて)では上昇流が確認できる。高気圧に挟まれた領域が低圧部となるため上昇流が活発になると考えられる。また、同じ領域で等温線が北に凸になっている様子も分かる。このことからも暖気が流入していること分かる。気温は、中ア・丹沢ともに9℃の予想。

700 hPa(湿数)&500 hPa(等温線)

中部から東北にかけて湿潤域が確認できる。気温は中ア・丹沢ともに-15℃である。Windyより850 hPa高度を、2項目の500 hPa天気図から500 hPa高度を取り出し、気温減率を求めると、24 ℃ / (5640-1450) m = 0.57 ℃ /100 mとなる。気温減率自体は比較的安定であるが、低圧部に伴う上昇により空気が持ち上げられる。気温差が24℃となると雷の可能性があるため注意したい。ちなみに、求めた気温減率で3000 mの気温を計算すると0.45℃となる。木曽駒など3000m付近の山では雪となる可能性もある。

本投稿は気象庁「数値予報天気図」を加工して作成しています。

気象庁 Japan Meteorological Agency (jma.go.jp)

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