2024/01/13 09:00の予想天気図：中ア・北関東

山雪型の気圧配置が続くため、各地で強風や降雪が予想されている。中アでは上空のジェットにより稜線では強風が予想できる。また雪を伴うため吹雪となるか。那須や日光も雪。北西の風となると強風となりやすい。

寒帯前線ジェットが大きく蛇行して寒気をもたらす。北海道の東に抜けた低気圧に対応するトラフが1つと、日本海にトラフがもう1つ解析できる。この日本海のトラフが接近するため天候が崩れやすくなっている。また、中アでは寒帯前線ジェットの影響を強く受け、稜線上での強風が予想できる。特に西風のときは強まりやすいので注意。

日本海中部～能登～那須日光に風のシアが解析できる。ここでは空気が収束して上昇流が発生すると考えられる。那須や日光では北西風のとき風と雪が強まりやすく、この風のシアが少し南にずれた場合、風のシアに伴う降雪と日本海から供給される空気による雪と相まって降雪量が増える可能性がある。中アでは、下層の西風は10 KT (=5 m/s) と弱いが、先の風のシアや日本海のトラフに伴う雪雲が接近する予想。

日本海南部に850 hPaの風のシアに対応すると考えられる上昇流域と、能登には極大域が解析できる。中アも那須や日光も、この上昇流が発達する雲の影響を受けると考えられる。日本の東で解析できる極大域(赤丸)の列は寒冷前線に対応する。気温は、中アで-4℃、那須や日光で-8℃。

日本海中部に湿潤域が解析できる。これも850 hPaの風のシアに伴うものと考えられる。那須では-30℃以下の寒気が入り、大雪の可能性がある。気温は、中アで-28℃、那須や日光で-30℃。気温減率は中アで0.62℃/100 m、那須や日光で0.57℃/100 m。条件付き不安定と考えられるが、既に周辺で上昇流が予想されているため、対流は発生するものと言える。