2023/06/08 09:00の予想天気図

日々の天気図解析

西日本では終日雨。中部から北日本では朝は晴れるが夕方以降雨に変わる。

地上(等圧線・前12時間降水量)

東北地方を中心に高気圧が進むため、中部から北日本では午前中は晴れるが、高気圧が遠ざかると次第に下り坂。西日本では、高気圧の後面に向かって前線が北上することで雨の範囲が北に動き、終日雨の予報。

850 hPa(等相当温位線・風)

九州に向かって温暖湿潤空気が流れ込む。高気圧後面の南風に誘われるように停滞前線が北上するため、西日本で前線による雨が予想される。中部から北日本では高気圧が進むと次第に南風が吹くようになり、水蒸気を含んだ空気が流れ込むようになる。

850 hPa(等温線)&700 hPa(鉛直p速度)

東北地方の高気圧付近のみ下降流域で、それ以外は上昇流域に囲まれる。等温線の蛇行は細かく、日本付近で気温の谷、日本海で尾根、沿海州で谷となる。この細かい蛇行に合わせて停滞前線の動きも変わると予想され、雨の範囲は流動的。沿海州では6℃の寒気が進む。中部付近では12-15℃の空気に覆われ、アルプス主稜線の高度では10℃には満たない気温となる予想。

700 hPa(湿数)&500 hPa(等温線)

大気中層でも、気温の谷と尾根が繰り返される。図では描いていないが日本海では尾根となっており、先述したように、これによって暖気が北に引き上げられ、停滞前線を押しあげていると考えられる。沿海州には谷が控えているため、すぐにまた南に押し戻されるか。

500 hPa(等高度線・渦度)

地上の高気圧は、大気中層の気圧の尾根に伴うもの。気圧の尾根の通過とともに高気圧も東進する。そして背後の朝鮮半島から沿海州にかけての気圧の谷と相まって北向きに空気を運ぶ役割を演じる。亜熱帯ジェットにおいても、九州付近で少し北に凸になるような動きで、前線の北上を示唆している。

台風3号が発生した模様で、太平洋高気圧の南に顔を出している。

本投稿は気象庁「数値予報天気図」を加工して作成しています。

気象庁 Japan Meteorological Agency (jma.go.jp)

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