2023/02/02 21:00の予想天気図

日々の天気図解析

東北北部~北海道で強風・雪。他は広く晴れ。

地上(等圧線・前12時間降水量)

低気圧が東進し、大陸から高気圧が張り出す。高気圧の張り出しは、午前中は近畿あたりまでだが、21:00にかけて東北南部まで広がる。そのため、朝のうち曇りの地域でも次第に回復してくる見込み。ただし、低気圧が近い東北北部~北海道では等圧線の間隔が狭く、季節風も相まって強風かつ雪が降るでしょう。

850 hPa(等相当温位線・風)

東北北部~北海道にかけて北西の風が強い範囲が広がる。日本の南では低気圧に伴う前線が確認でき、等相当温位線の集中帯の南縁に沿って解析する。この段階では寒冷前線か停滞前線か判断できなかった。

850 hPa(等温線)&700 hPa(鉛直p速度)

雪が予想される東北~北海道では明瞭な上昇流域は解析されない。低気圧による雲ではなく、季節風に伴う700 hPa以下の低い雲による降雪であると推測される。この場合大陸からの距離が遠いと対流がより激しく起こりやすいが、北海道は北陸と比べて大陸からの距離が短いため、700 hPaまで雲が成長できないと考えられる。それよりも強風のほうが影響が大きいか。低気圧本体では等温線が低気圧中心に向かって凸である(=暖気が流入している)。上昇流域では鉛直p速度の極大値-103が確認でき、ここが閉塞点であると考えられる。

700 hPa(湿数)&500 hPa(等温線)

日本列島では700 hPaの湿潤域は解析されない。低気圧中心付近では乾燥域が渦状に流入する、ドライスロットが明瞭である。これは最盛期の低気圧の特徴で、次第に衰退に向かうことを示す。また、前述の上昇流域から解析した前線と、湿潤域から解析した前線を合わせて考えることで、東経140°付近から停滞前線であると推測した。これは、東経140°付近から湿潤域が南北に同程度広がっているためである。寒冷前線であれば寒気側に偏った分布になると考えられる。以上の考察を以って地上天気図では途中から停滞前線として解析している。

300 hPa(等高度線・等風速線)

低気圧の閉塞点トラフのは上空の寒冷前線ジェットの通り道になっている、はずだが今回はあまり対応がよくなさそうだ。トラフは通過し、明日3日は落ち着きそうだ。4日以降トラフの接近により再び冬型の天気になりそう。

本投稿は気象庁「数値予報天気図」を加工して作成しています。

気象庁 Japan Meteorological Agency (jma.go.jp)

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