2023/01/26 21:00の予想天気図

日々の天気図解析

北陸~北海道の日本海側で引き続き強く雪が降る。太平洋側は概ね晴れ。沖縄では次第に天気は下り坂。

地上(等圧線・前12時間降水量)

東へ抜けた低気圧が次第に衰退し、中心気圧も上昇してきた。しかし依然として西高東低の気圧配置は続き、季節風が強く吹く北陸~北海道では雪が予想されている。特に新潟~山形にかけては降水量が大きくなっている(18 mm/12 h: 「降水」量なので積雪量に換算したら増える)。また、沖縄地方でも降水が予想されている。

850 hPa(等相当温位線・風)

特に強い降雪が予想される新潟~山形は、朝鮮半島の長白山脈で分かれた季節風がぶつかって収束するJPCZの領域にあたる。JPCZでは強い上昇気流が発生するため、対流が活発となり強い降雪に繋がると考えられる。南西諸島では高気圧同士の側縁の流れの収束が見られ、それらの対流による降雨があると考えられる。

850 hPa(等温線)&700 hPa(鉛直p速度)

特に新潟~山形にかけて上昇流が強い(-23 hPa/h)。そして山地を乗り越えた先で強い下降気流がある(+77 hPa/h)。これが太平洋側のおろしとなる。平地で雪となる-6℃の等温線は引き続き関東地方~四国地方まで停滞し、晴れても寒さは続きそう。

700 hPa(湿数)&500 hPa(等温線)

JPCZと山地の上昇気流が合わさる新潟~山形にかけて湿潤域となる。実際に8:30現在でもこの付近の雲は他の地域と比べて雲頂高度が高く(赤外画像より判断)、対流が活発であることを裏付けている。

300 hPa(等高度線・等風速線)

数日のうちに次のトラフがやってきそう。今週末も九州で雪予報があり、寒気の南下は続く見込み。ただそのさらに次のトラフは現状浅く、その状態が続けば次第に寒さも緩んでくるでしょう。

本投稿は気象庁「数値予報天気図」を加工して作成しています。

気象庁 Japan Meteorological Agency (jma.go.jp)

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