2022/11/30 21:00の予想天気図

日々の天気図解析

東北地方と北海道の日本海側で弱い雨

関東地方では曇りがち

九州南部では一時的に雨となる可能性がある

地上天気図(等圧線・前12時間降水量・風)

昨日雨を降らせた前線は東へ抜ける。青塗りが降水域で、赤塗りはそのうち前12時間降水量が30 mmを越える領域である。寒冷前線(緑線)は等圧線の谷に沿って解析される。大陸に高気圧、アリューシャン海域に低気圧が存在し、西高東低の気圧配置となる。

850 hPa天気図(等相当温位線・風)

相当温位が285 K以下の寒冷空気が青塗りで示される。285 Kは850 hPaの気温で-6℃に対応する。この気温は地上で雪が降る目安となる。西高東低の気圧配置により日本列島全土で北西よりの風が吹き、寒気が南下している様子が分かる。また、千葉県付近では局所的な風の循環から局所的な低気圧が解析され、関東地方では日中、上昇気流の発生により曇りやすいと考えられる。

700 hPa天気図(湿数)・500 hPa天気図(等温線)

等温線の分布から、沿海州を中心とした強い寒気が見える。その縁を沿うように湿潤域(青塗り)が分布する。九州地方では一部湿潤域が被り、特に九州南部では850 hPaの風分布で局所的な低気圧循環がみられるため、雨となる可能性がある。

300 hPa天気図(等風速線・等高度線)

沿海州に寒気中心(紫✕)が解析される。寒気の南縁は概ね寒帯前線ジェットに対応する。寒気中心がジェットの流れから切り離されているため、寒気はしばらく停滞する可能性がある。季節が進み、西高東低の気圧配置が形成されやすくなるだろう。

本投稿は気象庁「数値予報天気図」を加工して作成しております。

気象庁 Japan Meteorological Agency (jma.go.jp)

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