2025/09/28 09:00の予想天気図:八ヶ岳・九重

日々の天気図解析

【予想時刻T=0: 2025/09/27 09:00】

まとめ

高気圧が抜け、前線が接近する。九重では雲が厚く、雨が続きそう。八ヶ岳では南部で特に下層の雲が見られるが、上空はまだ晴れていると考えられる。

地上(等圧線・前12時間降水量)

状況:高気圧が遠ざかる。朝鮮半島に前線が伸びる。九州の南に弱い高気圧が張る。

考察:九重では、弱い高気圧の縁を回る西風によって湿った空気が運ばれて、前線を刺激する。雨の予想。八ヶ岳では次第に下り坂。高気圧の後面に入って南風となり、南部の標高の低いところでは雲が残ると考えられる。

500 hPa(等高度線・渦度)

状況:次第にリッジからトラフの領域へと遷移している。

考察:朝鮮半島の前線に対してトラフが対応しており、次第に温帯低気圧として発達していくと考えられる。八ヶ岳では上空は晴れているだろう。

850 hPa(等相当温位線・風)

状況:ようやく季節も進み、345 K以上のエリアが少なくなってきた。九重では、20 KTの西風、八ヶ岳では10 KTの南風の予想。朝鮮半島の前線に対応するように、相当温位の集中帯(赤帯)が確認できる。

考察:九重では、南シナ海から高気圧の縁をまわって湿った空気がもたらされる。このため、雨となりやすい。八ヶ岳では南風により駿河湾の方向から入りやすいが、風も弱く、上空は乾燥しているため、低い雲に覆われた状態になると予想する。

700 hPa(湿数)&500 hPa(等温線)

状況:西日本は一部が湿潤域に覆われる。東日本では湿数が30℃以上の乾燥域が広がる。

考察:八ヶ岳の上空では乾燥していて、安定しているため、雲の発達は乏しいだろう。九重では下層の斜面上昇と相まって雲が成長しやすく、雨が続きそうだ。

本投稿は気象庁「数値予報天気図」を加工して作成しています。

気象庁 Japan Meteorological Agency (jma.go.jp)

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