【予想時刻T=0: 2025/07/05 09:00】
総括
低気圧が本州を進むため、朝の内は八ヶ岳も谷川も下層の雲が見られるか。谷川では日本海から湿った空気が流れ込み、また、上空の温度分布の影響で中層の雲も予想される。八ヶ岳では上部では晴れる見込み。
地上(等圧線・前12時間降水量)

状況:中部~関東を低気圧が通過する。高気圧は東シナ海側で張り出す。
考察:高気圧を回って日本海側中部から北陸地方へ湿った空気が流れ込むと考えられる。谷川では下層の雲が予想される。八ヶ岳でも低気圧の影響で朝の内は下層の雲が予想される。
500 hPa(等高度線・渦度)

状況:東シナ海から黄海にかけて高気圧が張り出す。
考察:この高気圧は揚子江気団由来と考えられる。九州の南では太平洋高気圧と一体となっているようで、台風4号の進路を阻んでいる。本州を進む低気圧は寒冷低気圧の特徴はなく、地上への影響は小さいか。
850 hPa(等相当温位線・風)

状況:345K以上の温暖湿潤空気は西日本を迂回するように北陸に流れ込む。八ヶ岳では北の風5KT、谷川では西北西の風20KTである。
考察:この迂回は地上高気圧によるものと考えられる。谷川ではより相当温位の小さい空気が、より相当温位の高い空気の下に潜り込むように風が吹く。そのため、中層でも雲の発生が予想できる。八ヶ岳では北風のため海からの空気の流入は考えづらい。
850 hPa(等温線)

状況:東シナ海の高気圧の上空は24℃以上の温かい空気が入っている。八ヶ岳では19℃、谷川では18℃の予想。
考察:谷川の周辺では等温線が南に凸となっている。ここでは西風が卓越しているため、空気の滑翔(より暖かい空気がより冷たい空気の上を登る)が起こると考えられ、中層の雲の予想ができる。
700 hPa(湿数)&500 hPa(等温線)

状況:気温は八ヶ岳も谷川も-2℃の予想。
考察:850 hPaとの気温差は20-21℃で、午後のにわか雨が懸念される程度ではない。
本投稿は気象庁「数値予報天気図」を加工して作成しています。
気象庁 Japan Meteorological Agency (jma.go.jp)
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