2025/01/19 09:00の予想天気図:八ヶ岳・谷川

日々の天気図解析

【予想時刻T=0 : 2025/01/18 09:00】

地上(等圧線・前12時間降水量)

状況:高気圧の中心は本州から太平洋に抜けて、日本列島は高気圧の後面にあたる。降水域はまばらである。

考察:高気圧の後面に入ったことで、高気圧性循環により、南よりの風が卓越する。ただし、降水域もまばらであることから、朝9時の時点で雲の発生はまばらだろう。

朝9時の予想:八ヶ岳も谷川も晴れる。

500 hPa(等高度線・渦度)

状況:リッジ支配からトラフ支配へ移行中である。(図はないが)前日21時は負渦度域(下降流域)内であったが、9時の予想では正渦度域(上昇流域)である。

考察:天候は下り坂である。また、大気上層に雲ができやすい環境が作られつつある。

朝9時の予想:上層では雲が見える可能性がある。

850 hPa(等相当温位線・風)

状況:高気圧は日本列島の東にあって、日本列島では南西風が卓越している。八ヶ岳周辺では10 KT (=5 m/s) の南西風、谷川周辺でも10 KTの南西風の予想である。

考察:八ヶ岳では南西風のとき、南アや中アの背後にあたるため、海からの空気は入りづらく、湿った空気が山域に到達しづらい。谷川も同様で、湿った空気が到達しづらく、周囲の空気は乾燥すると考えられる。

朝9時の予想:どちらの山域でも雲は少ないだろう。

850 hPa(等温線)&700 hPa(鉛直p速度)

状況:高気圧が支配的な太平洋では下降流域であるが、日本列島や日本海では上昇流域になると予想している。東海地方の南方沖や四国沖、津軽海峡では上昇流の極大域(赤丸)が確認できる。また、等温線の分布は日本列島で北に凸となっている。気温は、八ヶ岳で-2℃、谷川で-3℃の予想。

考察:上昇流の極大域は地上天気図で降水域と重なる。この付近では雲が発達していると考えられる。ここで1つ前の850 hPaを見返すと、[状況]300 Kの等相当温位線がそれぞれの領域で北に凸になっていることから、[考察]この2つの領域は周囲より湿った空気が流入していると考えられる。また、[状況]四国沖には風の収束帯が局所的に確認できることから、[考察]空気が集まって上昇流を作りやすい環境があるのだろう。

考察:等温線の分布から、大気下層には暖気が流入すると考えられる。

700 hPa(湿数)&500 hPa(等温線)

状況:地上の降水域と重なるように湿潤域が確認できる。八ヶ岳、谷川周辺は乾燥域である。気温は、八ヶ岳で-27℃、谷川で-30℃の予想。

考察:850 hPaとの気温差は、八ヶ岳で25℃、谷川で27℃である。高度差を4000 mとすると気温減率は八ヶ岳で0.63℃ /100 m、谷川で0.68 ℃ /100 mである。標準の気温減率0.6℃ /100 mだが、下層の空気は乾燥しているため、空気自体の気温減率はより大きいと考えられる。そのため、自然対流は怒りにくいのではと考えられる。

朝9時の予想:大気下層~中層までは雲は少ない予想。

本投稿は気象庁「数値予報天気図」を加工して作成しています。

気象庁 Japan Meteorological Agency (jma.go.jp)

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