【予想時刻T=0: 2024/08/02 09:00】
地上(等圧線・前12時間降水量)
太平洋高気圧がやや後退していて、オホーツク海高気圧や大陸からの高気圧がやや張り出す。日本周辺は気圧傾度が小さく、風が弱いところが多いものの、北ア、大山ともにその高気圧の外縁にあるため、少々雲が見られるだろう。上空は湿っているものの強い上昇流はなく、比較的安定した天気と考えられる。
500 hPa(等高度線・渦度)
この日は太平洋高気圧よりも大陸側の高気圧の勢力が強い。この場合風は北寄りが主となり、太平洋高気圧のときに吹く南寄りの風と比べれば心地よい風となるだろう。正渦度域(上昇流域)が確認できるが、高気圧主体であるため不安要素にはなりにくい。日本の南に低気圧帯があり、動向に気をつけたい。
850 hPa(等相当温位線・風)
日本列島では大陸側の高気圧の影響を受けて、北寄りの風が主体である。ただこのとき、西風から巻き込むように北風となっていて、部分的に低気圧性循環となっている。これがあって、地上でも低気圧がところどころ確認できるのだろう。細かく風向を見ると、北ア周辺では南寄りの風と予想されている解析点があったり、大山周辺でも急激に風向が西から北に変わっていたりと、風の収束が起きるような風向分布が見える。とはいえ風速自体が小さく、顕著な上昇流にはならないと考えられるが、ちらほら雲が見えているのではと思う。
850 hPa(等温線)&700 hPa(鉛直p速度)
1つ前の850hPaをもう一度見ると、太平洋沿岸に沿って南風となる領域がある。これは、大陸の高気圧の循環と日本の南の低気圧の循環の合流するところと考えられる。そこでは相当温位が345K未満となっていて、700hPaに目を向けるとそこは下降流域となっている。合流すると上昇流に繋がりやすいイメージがあるが、おそらく今回は周辺が上昇流となっている分、太平洋沿岸エリアで下降流域となったのだろう。気温は、北アで19℃、大山で18℃の予想。
700 hPa(湿数)&500 hPa(等温線)
北アや大山で湿数は6-9℃で、比較的湿った状態と言える。しかし大気下層の上昇が顕著でない分、空気が飽和せずに雲の発生も少ないだろう。気温は、北アで-4℃、大山で-5℃の予想。Windyより850hPaの高度を、500hPa天気図の等高線から高度を取得して850-500hPaの気温減率を計算すると、23 / (5880-1480) = 0.52℃ / 100 mとなる。比較的安定。
本投稿は気象庁「数値予報天気図」を加工して作成しています。
気象庁 Japan Meteorological Agency (jma.go.jp)
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