2024/04/21 09:00の予想天気図:阿蘇・石鎚

日々の天気図解析

【予想時刻T=0:2024/04/19 21:00】

地上(等圧線・前12時間降水量)

前線が西日本を通過する。前線に伴う低気圧はバトンタッチする予想となっている。前の低気圧の前面に暖かく湿った空気が多く吹込み、より強い上昇流が起こるために、より気圧の低い状態になって追従すると考えられる。西日本で前線がキンク(北側に凸の形)となっており、その周辺では雨が強まる予想である。阿蘇でも石鎚でも終日雨の予想で、気温も高いと考えられる。

500 hPa(等高度線・渦度)

大気下層では湿った空気が流入する予想だが、大気中層では寒帯前線ジェットの強風軸が重なり、鉛直方向の気温差が大きくなることが予想される。

850 hPa(等相当温位線・風)

前線に向かって南西方向から湿った空気が流れ込む。阿蘇や石鎚には相当温位330 K以上の暖湿空気が流れ込み、雨が降るための材料は十分にある。阿蘇も石鎚も、前線に対する位置によって雨の降り方が変わる。前線の南側に位置するときは強く降るが北側に位置すると雨は弱まる。現状、終日前線の南側に位置する。

850 hPa(等温線)&700 hPa(鉛直p速度)

地上前線のキンクの付近で、上昇流が強い状態で、阿蘇や石鎚では発生した雲が高く成長すると考えられる。気温は、阿蘇で15℃、石鎚で14℃の予想。

700 hPa(湿数)&500 hPa(等温線)

-9℃の等温線に沿って南側が湿潤域、北側が乾燥域となっている。その境界が概ね700 hPaの前線に対応する。700 hPaの前線は地上の前線よりも北側を通る。気温は、阿蘇、石鎚ともに-10℃の予想。Windyより、850 hPaの高度は約1480 m、500 hPaの高度は5780 mであったので、気温減率は、0.58℃ /100 mとなる。判定としては安定であるが、強い上昇流があることに加えて、今回、九州付近の500 hPaに”C”(寒気)が予想されていることから、この寒気の強さによっては雷が発生する恐れがある。

本投稿は気象庁「数値予報天気図」を加工して作成しています。

気象庁 Japan Meteorological Agency (jma.go.jp)

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