2024/01/19 09:00の予想天気図:八ヶ岳・石鎚

日々の天気図解析

【今日の予想対象山域:八ヶ岳・石鎚山】

地上(等圧線・前12時間降水量)

大陸の高気圧が張り出し、停滞前線は南下する。高気圧に覆われる八ヶ岳では晴れて穏やかな天気に。石鎚では、日中は曇りとなるが、夜にかけて南風に変わって雨が降り出す予想。

500 hPa(等高度線・渦度)

トラフが通過し、リッジが接近すると共に地上高気圧が張り出してくる。リッジに覆われるため、八ヶ岳の稜線上の風も次第に穏やかになってくると考えられる。

850 hPa(等相当温位線・風)

八ヶ岳では北~北西の風となる予想で、このとき、天気は崩れにくい。また、21時の予想では東海地方に局所的な高気圧性循環が解析できることから、終日安定すると考えられる。石鎚では、9時の予想では北東の風で、このとき、対岸の中国山地に雲が阻まれて天気は崩れにくい状態と考えられる。ただし、南海上の前線の雲が、上空で浮かぶ可能性はある。21時の予想では南風となっていることから、太平洋から湿った空気が流入して雨になる。次項で解説する気温分布から、山頂近くでも雨になる予想。

850 hPa(等温線)&700 hPa(鉛直p速度)

前線に沿って上昇流域と上昇流の極大域(赤丸)が解析できる。石鎚は、直接的には前線と重ならないが、その雲の一部が上空にかかる可能性あり。気温は、八ヶ岳で0℃、石鎚で3℃。石鎚では山頂付近でも0℃より高いと予想でき、雨か、雪混じりの雨となる。

700 hPa(湿数)&500 hPa(等温線)

湿潤域は停滞前線に沿って解析できる。上空では湿潤域が石鎚にやや重なるように解析していることからも、前線の雲の一部がこの山域にかかると考えられる。温度のトラフが解析できるが、寒気の南下は顕著でない。気温は、八ヶ岳で-23℃、石鎚で-17℃。気温減率は、八ヶ岳で0.56℃/100 m、石鎚で0.48℃/100 m。石鎚ではより安定しており、斜面上昇による空気塊の上昇が雲の発生の大きな要因となり得る。八ヶ岳では条件付き不安定と考えられるが、今のところ上昇要因ないし、湿った空気の流入が予想できない。

本投稿は気象庁「数値予報天気図」を加工して作成しています。

気象庁 Japan Meteorological Agency (jma.go.jp)

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