2024/01/01 09:00の予想天気図:北ア・南ア

日々の天気図解析

【今日の予想対象山域:北アルプス・南アルプス】

地上(等圧線・前12時間降水量)

南岸低気圧が通過して、前日午後以降、山雪型の気圧配置となり、等圧線の間隔が狭くなる。このため、日本海沿岸の山域を中心に吹雪となる。日中は、大陸の高気圧が張り出してくるため天気は回復傾向にある。太平洋側の山域ほど回復は早い。北アでは北よりの風が強く、日本海からの湿った空気が流れ込み、吹雪。北よりの風のため、北アの南部では回復が早いか。南アでは前日までは南岸低気圧により、太平洋から湿った空気が供給されて雪となるが、年が明ける頃になると西風に変わり、特に南アの南部では風と雪が強まる予想。朝の内には雪は落ち着くが、稜線ではジェットの影響で風が強い。初日の出は両山域でも難しいかも。。。

500 hPa(等高度線・渦度)

南岸低気圧の対応するトラフが通過し、リッジが接近するため天気は回復に向かう。ただし、北アや南アでは寒帯前線ジェットの軸の通り道であり、天気が回復しても稜線上では風が強い時間が続く。

850 hPa(等相当温位線・風)

等圧線の間隔が狭いこと、南岸低気圧と高気圧の風が合流し、北風が強まることで、日本海沿岸に強い風が吹き付ける。前日夜から西風が強く、9時の予想では、北風が強まる予想。21時の予想では高気圧が張り出して各地で風は落ち着きそう。北アの北部では午前中まで吹雪となる予想。北アが南北に伸びる山脈であることから、北よりの風になると南部では雲が成長しづらくなるため、南部では朝の内に雪は止んでくると予想する。南アでは前日までは南岸低気圧によって南西風が吹き、太平洋から湿った空気が供給されていたが、朝にかけて西風に変わると南ア南部で日本海からの雪雲が流入する。9時の予想では北風で、南ア全域が雪は落ち着くと予想する。

850 hPa(等温線)&700 hPa(鉛直p速度)

上昇流域は解析できないが、下層では風が強いため雪雲は発達していると考えられる。ただし雲の高さが低く、3000 m程度と予想できる。雲の成長も弱くなり、次第に解消されていくものと考えられる。気温は、北アで-6℃、南アで-3℃の予想。

700 hPa(湿数)&500 hPa(等温線)

上昇流域と同様、湿潤域も解析できない。ここからも雲の高さは3000 m程度と言える。前日21時の予想では湿潤域を解析しているため、雲は高く成長するものと考えられる。気温は、北ア南アともに-24℃。気温減率は、北アで0.44 ℃/100 m、南アで0.52 ℃/100 m。安定すると言える。

本投稿は気象庁「数値予報天気図」を加工して作成しています。

気象庁 Japan Meteorological Agency (jma.go.jp)

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