2023/12/03 09:00の予想天気図:谷川・八ヶ岳

日々の天気図解析

【今日の予想対象山域:谷川連峰・八ヶ岳】

地上(等圧線・前12時間降水量)

日本海を低気圧が通過する。この影響では中部山岳周辺では午前中南よりの風が強まる予想。午後になって低気圧が通過すると局所的に西高東低の気圧配置となり、北西風が強くなり気温が降下する。谷川では午前中は曇り、午後は北西風が強まって吹雪になる。八ヶ岳では西風の時間帯に吹雪となるが、それ以外は晴れる。

500 hPa(等高度線・渦度)

寒帯前線ジェットの南系は日本の南にあるため、八ヶ岳でも風は強まらない見込み。日本海の低気圧に対応して大気中層の低気圧が解析できるが、21時の予想ではトラフが浅くなる予想となっており、昨日想像していた程発達しない予想に変わってきた。

850 hPa(等相当温位線・風)

低気圧の通過に伴って一日の内に風向が変化する。低気圧は谷川や八ヶ岳の北を通過するため、各地で風向は南西→北西に変化する。谷川では南西風の内は北アルプスに雲が阻まれて降雪は起きにくい。とはいえ低気圧に近いので曇りになるかと。午後になって北西風が卓越すると日本海から水蒸気を含んだ雲がやってきて雪となる。風速も30 KT (=15 m/s)と予想されていて、吹雪の予想。八ヶ岳でも南西→北西に変わる、西風が卓越する時間において雪となる。そのため、日中一時的に吹雪の時間が訪れると考えられる。

850 hPa(等温線)&700 hPa(鉛直p速度)

低気圧の中心付近に-100 hPa/Hの上昇流の極大域が解析できる。低気圧の南側では南西風により湿った空気が吹き込みが、北陸周辺で足止めされている(上昇流域が終わっている)ことが読み取れる。また、等温線の分布から暖気の北上、寒気の南下が弱いながらも解析できる。気温は、谷川で-1℃→-4℃、八ヶ岳で-1℃→-3℃の予想。低気圧通過後に若干の気温の降下が予想できる。

700 hPa(湿数)&500 hPa(等温線)

低気圧に湿潤域と-33℃以下の寒気が伴う。21時の予想ではこの寒気が弱まる予想で、これも低気圧の発達が続かない理由の一つ。湿潤域の範囲も減少し、降水が弱まることも考えられる。気温は、谷川で-27℃、八ヶ岳で-25℃。気温減率は谷川で0.65℃/100mでやや不安定、八ヶ岳では0.59℃/100mで条件付き不安定か。

本投稿は気象庁「数値予報天気図」を加工して作成しています。

気象庁 Japan Meteorological Agency (jma.go.jp)

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