2023/10/06 09:00の予想天気図:上越・八ヶ岳

日々の天気図解析

【今日の予想対象山域:上越国境山脈・八ヶ岳】

北海道の東を低気圧が通過し、冬型の気圧配置となる。また、寒気が南下してくる。上越では終日暴風雪の見込み。雪も積もる。八ヶ岳でも稜線上では風が強くなる見込みだが、晴れ間はありそう。

地上(等圧線・前12時間降水量)

北海道の東へ低気圧が抜けて、大陸から高気圧が張り出す。このため、西高東低の気圧配置となる。特に北日本では等圧線の間隔が狭く、風が強い。山雪型となっており、北日本の日本海側の山域では雪が降る。八ヶ岳でも西風が吹き、上空に寒気が入るため雲が出やすい。ただし、晴れ間もあるか。

500 hPa(等高度線・渦度)

上空の低気圧が北海道の緯度まで南下している。上越の付近まで寒帯前線ジェットが南下している。上越でも八ヶ岳でも正渦度域で、上空はすっきりしない模様。

850 hPa(等相当温位線・風)

大陸からの風の吹き出しがあり、特に北日本で風が強い。上越では、850 hPaで最大50 KT(=25 m/s)の風が予想されており、稜線ではさらに強い風になると予想される。上空に寒気が入っていることから、日本海から水蒸気が、強い西風に乗って日本海側の山域にあたり、降水をもたらす。八ヶ岳でも風は強く、最大40 KT(=20 m/s)の風が予想されている。八ヶ岳の冬特有の強い風となる。500 hPaで上昇流が予想されていることから、稜線もガスで覆われるか。ただし午後には風が弱くなり、晴れ間があるか。

850 hPa(等温線)&700 hPa(鉛直p速度)

組織的な上昇流域は前線と低気圧の周辺で解析される。また、北日本の日本海沿岸でも広く上昇流域が解析されており、日本海からの風を受けている様子が推測できる。上越では5℃、八ヶ岳では7℃の予想。21時も同様の気温と予想されている。

700 hPa(湿数)&500 hPa(等温線)

湿潤域は上昇流域と同様に前線と低気圧の周辺で解析される。特に日本の東~南海上にかけて伸びる前線では、湿数が急激に変化しており、そこに前線を解析できる。乾燥した空気を日本が多い、秋冬の訪れを感じる。温度分布から、低気圧が通過したことで寒気が南下しており、山雪型から里雪型に移行しつつある。とはいえ、里に雪を降らせる程まだ寒気の温度は低くない。上越では-15℃、八ヶ岳では-10℃の予想。21時には上越では-12℃、八ヶ岳は-10℃の予想。上越では主稜線で、八ヶ岳でも標高2000 mを超えると十分に雪の可能性が高い。

本投稿は気象庁「数値予報天気図」を加工して作成しています。

気象庁 Japan Meteorological Agency (jma.go.jp)

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