2022/12/26 21:00の予想天気図

日々の天気図解析

東北北部~北海道は雪

北陸は雨

地上(等圧線・前12時間降水量)

大陸に新たな寒気が発生し、西高東低の気圧配置が続くが、前日、前々日と比べると緩む。

そのため、雨ないし雪の降り方は弱くなると予想される。

850 hPa(等相当温位線・風)

青塗りは相当温位285 K以下の寒冷乾燥空気である。中国地方の北西側は285 K以上の領域でくぼみになっているが、これは朝鮮半島の根本の長白山脈を避けた風が再合流した際に生じる収束域と考えられる。地上天気図でも当該位置に降水が予想されているが、少量である。日本海北部から東北北部にかけても風の収束線が見られる。午前9時現在の衛星画像でも、この領域で雲頂高度が高く対流が活発であることを示唆している。

850 hPa(等温線・風)&700 hPa(気圧変化量)

850 hPaで-6℃以下の領域と、後述する500 hPaで-30℃以下の領域が重なる地域で雪となる予想をしている。-6℃の等温線の位置を覚えておいてほしい。

700 hPa(湿数)&500 hPa(等温線)

先の850 hPaで-6℃以下の領域と500 hPaで-30℃以下の領域が重なり、かつ、青塗りの湿潤域で雪が観測されると予想する。等温線の分布から、寒気がだいぶん東に抜けていると言える。その代わり、西からは新たな寒気が-30℃以下の空気を伴って接近を始めている。

300 hPa(等高度線・等風速線)

亜熱帯ジェットの位置は北上している。それだけ、寒気が緩んできたことを示唆する。

しかし華北には中心が明瞭な寒気が既に形成されており、今後の深まりに注意が必要。

以上より、寒気の緩まりにより雪の地域は狭まる。しかし、積雪がある地域での雨は融雪障害の可能性があるため引き続き警戒が必要となる。

本投稿は気象庁「数値予報天気図」を加工して作成しています。

気象庁 Japan Meteorological Agency (jma.go.jp)

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