8/19 4:45 馬場島荘 ~ 5:15 大猫平への取り付き ~ 9:55 東芦見尾根合流点 ~ 12:25 猫又山 計7:50
8/20 5:00 猫又山 ~ 6:45 釜谷山 ~ 8:45 毛勝山南峰 ~ 9:50 毛勝山 ~ 14:50 毛勝山登山口 計9:50
8/19 概ね晴れるが午後はガス
地上天気図
北アルプスは高気圧の勢力下にあり、晴れた。
850 hPa(等高度線・等温線・湿数)
日本列島を高気圧が覆い、乾燥域として解析されているところが多い。湿潤域は高気圧を覆うように分布する。しかし、最寄りの高層観測点である輪島(赤丸)では気温19.6℃、湿数2.0℃と湿潤域のレベルである。北西の風10 KT。
700 hPa(等高度線・等温線・湿数)
700 hPaでは太平洋高気圧が東から張り出している様子がよくわかる。輪島では気温11.8℃、湿数5.0℃、西南西の風15 KTだった。高気圧に覆われたあたりでは12℃の等温線が引かれており、列島付近では周囲よりも暖かいことを示している。
500 hPa(等高度線・等温線)
周囲よりも暖かい-3℃の等温線はその中心がやや南によっており、北アルプス付近は相対的に冷たい空気が入っている。その証拠として、温度風が寒気移流を示している(下層の風向きから上層の風向きへ、反時計回りに変化している=寒気移流を示す)。また、温度減率は(19.6-(-4.3))/(5880-1500)=0.55℃/100 mとなり、湿潤断熱減率に地下いレベルであることがわかる。
300 hPa(等高度線・等風速線)
輪島の風速から、寒気移流が上層に渡って続いていることがわかる。また、上空でも広く高気圧に覆われている。亜熱帯ジェットのリッジにあたり、太平洋高気圧が張り出しやすくなっていたと考えられる。
実際の天気の移り変わり
10時頃、剱岳方面。朝の内はすっきりしていた。ただし後立山の方面では既に積乱雲が発達し、南面から弱いものの風が吹き上げていた。
12時半頃、猫又山直下。11時頃には東芦見尾根もガスに覆われ始め、以降、晴れたりガスったりを終日繰り返した。藪の状況としては、大猫山から猫又山の間のふみあとが不明瞭であったものの、南面は草原で斜度がきつくないことが多く、トラバースのような形で藪を避けて草原を選択した場面多かった。
猫又山直下のテンバは最高だった。この日はどこもかしこも積乱雲が湧きたっている様子が観察できた。
14時半頃、後立山方面。
引用
天気図はHBC北海道放送「専門天気図」より引用。
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