2023/04/07 21:00の予想天気図

日々の天気図解析

本州の山を中心に強風。標高2500 m付近まで雨。

地上(等圧線・前12時間降水量)

寒冷前線が通過するため、雨風が強まる。地上でも風速10 m/sを越える地点があるため、山ではもっと強く吹くと予想される。前線通過と共に、九州はお昼頃から回復する。ただ、寒気に覆われ気温が急低下する。

850 hPa(等相当温位線・風)

低気圧の暖域では、高気圧の西側を吹く南東の風と低気圧による南西の風が合流するため風が強まる。関東付近では850 hPa (≒高度1500 m)で最大60 KT (≒30 m/s)の風が予想されており、稜線上は強風のため危険となる。寒冷前線は風向が急激に変化するところに引いた。温暖前線と寒冷前線の一部は明瞭な特徴が見られず、ここでは引いていない。

850 hPa(等温線)&700 hPa(鉛直p速度)

寒冷前線付近に強い上昇流が解析されている。寒冷前線は上昇流域と下降流域の境界・上昇流の極大域・12℃の等温線を参考に、温暖前線は12℃の等温線と風を参考に引いた。少しばかり閉塞前線が予想されており、こちらは300 hPa面で確認する。

700 hPa(湿数)&500 hPa(等温線)

先述の上昇流域の分布と、こちらの湿潤域の分布から、昨日までは停滞前線だった領域も今日には寒冷前線としての特徴へと変化したことが読み取れる(昨日は、両者の分布が前線の南北に広がっていたが、今日は南側に偏る)。沿海州には-39℃が中心の寒気が流入している。冬の里雪型に近い形であり、低気圧通過後に一時的に冬型の気圧配置に戻る可能性がある。

300 hPa(等高度線・等風速線)

300 hPa低気圧が南下する。寒帯前線ジェットは蛇行し、見えづらいがその経路がサハリンのやや東を通っている。ここから、地上前線の閉塞点をサハリンのやや東として前線を解析している。寒気の南下により、冬型の気圧配置に戻る可能性がある。

本投稿は気象庁「数値予報天気図」を加工して作成しています。

気象庁 Japan Meteorological Agency (jma.go.jp)

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