【予想時刻T=0:2025/12/13 09:00】
概況
二つ玉低気圧が進む。関東や東海では雨。南アと丹沢も雨である。南アでは稜線上は暴風。かなり暖かい空気が入って、南アの稜線でも雨の予想。
地上(等圧線・前12時間降水量)

状況 日本海低気圧と南岸低気圧の2つが発達しながら北東進している。24時間の気圧の低下は約12hPaである。特に南岸低気圧付近では12時間で30mm以上の雨が降る予想である。
考察 関東や東海の平地では前日の夜から雨が続く見込みである。24時間の気圧低下量から、低気圧が発達していると言える。南アや丹沢などの太平洋側の山域では、上空の寒気との兼ね合いで天候が決まっていく。
500 hPa(等高度線・渦度)

状況 深いトラフが接近している。大雪の目安となる5400mの等高度線が南下している。
考察 日本海は広く寒気に覆われる。日本海の地上低気圧は、このトラフに対応しており、また、強い寒気を引き連れていることから、低気圧の今後のさらなる発達を示唆している。(温帯低気圧は、熱帯側と寒帯側の温度差が大きいほど発達する。強い寒気の流れ込みは温帯低気圧を発達させやすい)南アでは、稜線上は南西の暴風が見込まれ、雪を伴った場合も水気が多いだろう。
850 hPa(等相当温位線・風)

状況 南アや丹沢では25-40KTの南南西の風が予想されている。850hPaの風場では南岸低気圧は不明瞭で、日本海低気圧に収束する様子である。
考察 二つ玉低気圧により、山での疑似好天が考えられたが、風場からその可能性は低そうだ。南アと丹沢それぞれ、駿河湾や相模湾から湿った空気が次々と流れ込む。
850 hPa(等温線)

状況 南アや丹沢で8℃の予想。
考察 丹沢では雨。南アでは稜線でも雨の可能性が高い。この時期にしては暖かすぎる空気が入っている。気温の正負が間違っているのではと疑ってしまった。
700 hPa(湿数)&500 hPa(等温線)

状況 南アでは-17℃、丹沢では-16℃の予想。東日本は広く湿潤域である。
考察 850-500hPaの気温差は24-25℃あって、対流が活発になる目安を超えている。山だけでなく平地でも雲が発達すると考えられる。雷に注意したい。
本投稿は気象庁「数値予報天気図」を加工して作成しています。
気象庁 Japan Meteorological Agency (jma.go.jp)
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