2025/11/02 09:00の予想天気図:八ヶ岳・飯豊

日々の天気図解析

【予想時刻T=0: 2025/11/01 09:00】

まとめ

西高東低は緩むが日本海を低気圧が進む。東北地方では引き続き強風の模様。飯豊では下層から中層までびっちりと雲に覆われ、稜線上は強風の中の雨となる。山頂付近は雪となるだろう。八ヶ岳では、稜線上は風が強いが、天候自体大きな崩れはないと考えられる。

地上(等圧線・前12時間降水量)

状況:前日までは西高東低の気圧配置となっていたが、それは緩む。しかし、日本海と北海道にそれぞれ低気圧が東進する。大陸の高気圧は勢力を強める。

考察:東北地方などでは西高東低のときから等圧線の間隔は広くなるが、低気圧の接近により引き続き降水が考えられる。しかし、地上天気図だけでは飯豊も八ヶ岳も状況が想像しにくい。

500 hPa(等高度線・渦度)

状況:トラフが寒気を伴って南下する。5400 mの等高度線は寒気の南下の一つの指標だ。寒帯前線ジェットの強風軸は中国地方から関東地方に抜ける。

考察:強風軸は八ヶ岳の上空も通る。八ヶ岳では朝、上層雲が確認できることだろう。強風軸の周辺では風速差が大きく、局所的な空気の渦ができやすいためである。

850 hPa(等相当温位線・風)

状況:下層の寒気の南下は進んでいない。飯豊では35 KT (=17.5 m/s) の西風の予想。八ヶ岳では10 KT前後の西寄りの風が予想される。

考察:日本海から東北地方まで西風が卓越する。そのため、特に東北地方には広く湿った空気が供給される。飯豊ではそれらが強風によって斜面を駆け上がり、雲となり発達する。そのため、飯豊周辺の稜線上では強風の中の降水がある状態であろう。八ヶ岳では下層は風も弱く雲の発生も少ないだろう。

850 hPa(等温線)

状況:飯豊では2-3℃、八ヶ岳では6℃の予想。

考察:飯豊の山頂付近では雪となるだろう。

700 hPa(湿潤域)&500 hPa(等温線)

状況:日本海と北海道の低気圧周辺は湿潤域として確認できる。飯豊では-20℃、八ヶ岳では-18℃の予想。

考察:850 hPa-500 hPa間の気温差が24℃を超えると一般に、自然対流が発生しやすくなると言われる。八ヶ岳では雲の材料が乏しいので、発生は見込まれない。飯豊では斜面上昇に触発されて500 hPa付近までは雲に覆われると考えられる。

本投稿は気象庁「数値予報天気図」を加工して作成しています。

気象庁 Japan Meteorological Agency (jma.go.jp)

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