【予想時刻T=0: 2025/10/18 09:00】
まとめ
冬型の気圧配置に近づいてきたことを感じさせる。北アでは、麓ではすっきりしない天気。風は強くないので、空気が斜面を登ることによる発達は乏しく、中層雲はまばらとなることも考えられ、山では張ればがのぞくか。那須では下層、中層で雲がわく。風もやや強く、寒い。どちらの山域でも上層雲が広がりやすい。
地上(等圧線・前12時間降水量)

状況:シベリアに1040 hPaの高気圧が居座る。秋雨前線は南下する。
考察:等圧線の分布に冬の気配を感じる。東北地方を中心に気圧の尾根にあたるが、日本海から風が吹くことから雲が多いと考えられる。
500 hPa(等高度線・渦度)

状況:寒帯前線ジェットが徐々に南下する。太平洋高気圧の張り出しは弱まる。
考察:高気圧の張り出しは前線の位置に影響する。前線の南下=高気圧の弱まり。北アや那須は高気圧の外側にあって下降気流に乏しく、上層雲が広がりやすくなる。
850 hPa(等相当温位線・風)

状況:大陸からの吹き出しが強まる。東北地方では北西風の季節風となる。那須でも30 KTの北西風の予想。北アでは風向が定まらない。また、相当温位30 Kが急激に変化する帯が本州にまたがる。
考察:那須では稜線上は風が強まる。北西風のため、冷たい。また、相当温位線をまたぐ方向(寒冷乾燥→温暖湿潤方向)に風が吹くため、温かい空気の持ち上げが発生する。那須では中層雲も見られるだろう。北アでは風向が定まらないことから那須のような状況にならず、比較的視界は開けるだろう。
700 hPa(湿数)&500 hPa(等温線)

状況:オホーツク海の低気圧の寒冷前線から秋雨前線にかけて湿潤域が連なって伸びる。北アや那須は-9℃以下の寒気に覆われる。
考察:この時期の寒気としては強くない。那須では空気の持ち上げが予想されるが、急激な雨雲雪雲の発達にはつながりにくい。北アでも同じ。
本投稿は気象庁「数値予報天気図」を加工して作成しています。
気象庁 Japan Meteorological Agency (jma.go.jp)
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