【予想時刻T=0: 2025/07/19 09:00】
まとめ
本州以南は高気圧に覆われ、朝は安定している。南アも晴れる。太平洋高気圧の縁にあたるエリアでは荒天の予報。北海道の周辺では太平洋高気圧とオホーツク海高気圧との境界に前線が形成され、大雪でもその影響を受ける。また、日本海から強い西風があり、湿った空気が流れ込み、斜面上昇により雲が形成される。そのため、大雪では風が強くガスに覆われた天気となるだろう。
地上(等圧線・前12時間降水量)

状況:太平洋高気圧が引き続き停滞する。その縁にあたる日本海では降水が予想されている。
考察:南アは広く高気圧に覆われる。大雪は高気圧の縁に位置し、西寄りの風が強く吹くことが考えられる。
500 hPa(等高度線・渦度)

状況:本州以南は太平洋高気圧の勢力下にある。
考察:日本海北部では太平洋高気圧と亜熱帯ジェットの境界にあたるエリアとなっている。この付近で性質の異なる空気(南側は暖かく湿潤・北側は冷たく湿潤)がぶつかり合う前線となる(地上天気図参照)。
850 hPa(等相当温位線・風)

状況:全国的に広く高気圧に覆われることもあり、345 K以上の温暖湿潤空気が入ってはいないが、引き続き湿った空気は流れ込む。特に大雪では30-40 KT(=15-20 m/s)の西風が予想されている。
考察:大雪では稜線上で風が強く、15 m/s以上の予想である。前線が近いことに加えて、日本海側から湿った空気が入り斜面を駆け上ることでガスに覆われ、視界も効かないことが予想される。
850 hPa(等温線)

状況:18℃の等温線が細かく伸びる。日本海北部ではこの18℃の等温線をまたぐように南西の風が吹く。
考察:上記の状況のため、日本海北部では中層の雲が発達する。北海道にあがると、湿った空気の流れ込みと相まって、大雪では下層中層で雲が広がる。
700 hPa(湿数)&500 hPa(等温線)

状況:太平洋高気圧の縁に沿って、日本海で湿数3℃以下の湿潤域が確認できる。北海道には-6℃の等温線が南下している。
考察:大雪周辺では850 hPaで18℃未満で、500 hPaでは-6℃よりも高い状況だが、比較的大気の成層は不安定であるため、雷に警戒しておきたい。
本投稿は気象庁「数値予報天気図」を加工して作成しています。
気象庁 Japan Meteorological Agency (jma.go.jp)
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