【予想時刻T=0: 2024/04/25 09:00】
総括
南高北低の気圧配置で、東北地方では風が強い予想。朝日では晴れるが風が強い。八ヶ岳でも晴れるが稜線は風が強い予想。
地上(等圧線・前12時間降水量)

状況:南高北低の気圧配置。東北地方では等圧線の間隔がやや狭い。サハリンには前線を伴わない低気圧がある。
考察:八ヶ岳では晴れる予想。朝日では朝の内は霧がかかるが、概ね晴れる予想。
500 hPa(等高度線・渦度)

状況:リッジが支配的である。サハリンを起点に深いトラフが伸びる。
考察:サハリンの低気圧は寒冷低気圧の様相である。八ヶ岳も、朝日も上空は負渦度移流域(前日21時から比べて、より下降流が支配的になる)となり、雲の発達は見込めない。
850 hPa(等相当温位線・風)

状況:西日本を中心に高気圧性循環に覆われる。東北地方にかけては風が強い。八ヶ岳では20 KT(=10 m/s) の西北西風、朝日では35-45 KTの西風が予想されている。高気圧の南縁には等相当温位線の集中帯が確認できる(赤)。
考察:高気圧に伴う空気は比較的乾燥しており、下層でも雲の発生要因は少ない。等相当温位線の集中帯の特に南縁付近では降水が予想できる。
850 hPa(等温線)&700 hPa(鉛直p速度)

状況:気温は、八ヶ岳では9℃、朝日では4℃の予想。等温線をまたぐような風の吹き方は見られない。
考察:Windyによると、日本海中部の海水温が10℃超であることと、850 hPaの気温が6度前後であることから、気温差が大きくなく、蒸発の効果が小さいと考えられる。そして、等温線と風向の関係からも、雲の発生要因はないと考えられる。
700 hPa(湿数)&500 hPa(等温線)

状況:日本列島は概ね乾燥している。気温は、八ヶ岳で-18℃、朝日で-20℃の予想。
考察:850 hPa-500 hPa間の鉛直方向の気温差は、八ヶ岳で27℃、朝日でも24℃と大きい。そのため、自然対流が発生しやすい状態であるが、前日の夜から次第に乾燥した空気に覆われることから、雲の発生にはつながりにくいと考えられる。
本投稿は気象庁「数値予報天気図」を加工して作成しています。
気象庁 Japan Meteorological Agency (jma.go.jp)
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