2025/02/16 09:00の予想天気図:八ヶ岳・石鎚

日々の天気図解析

【予想時刻T=0 : 2025/02/15 09:00】

地上(等圧線・前12時間降水量)

状況:高気圧は東へ抜ける。四国の南方沖に低気圧が東進する。北海道の西にも低気圧が東進する。日本付近は比較的等圧線の間隔は広い。華中~朝鮮半島~日本海北部にかけて気圧の谷が、長江河口付近~九州北部にかけて気圧の尾根が形成される。

考察:石鎚では、前日までは南岸低気圧にもたらされた南風によって降水があるが、南岸低気圧の中心が四国よりも東へ抜けると風向きは西寄りに変わり、一時的に晴れとなる。八ヶ岳では弱いながらも先述の気圧の尾根の影響を受けて天気は崩れにくい。

予想:石鎚では朝9時頃は晴れ、八ヶ岳では曇り~晴れか。

500 hPa(等高度線・渦度)

状況:リッジが北海道にあって、トラフが華北にある。日本海や華中以南には明瞭なトラフはない。寒帯前線ジェットの南側はちょうど本州をまたぐように走る。

考察:南岸低気圧はトラフとは距離があるため影響はほとんど受けない。南岸低気圧は発達しづらいと考えられる。八ヶ岳では晴れてもジェットの軸に重なって風が強いだろう。

850 hPa(等相当温位線・風)

状況:日本付近は285 K以下の寒冷乾燥空気からは解放されて比較的暖かい。また、南岸低気圧の付近では等相当温位線が北に凸となっている。石鎚では20 KT (=10 m/s) の西風、八ヶ岳では10~15 KT (5~7.5 m/s) の西風である。

考察:石鎚では前日までは南西風で比較的暖かい空気が入り、重たい雪が降っていたと考えられる。南岸低気圧通過後、風向きが西向きになった朝は雪はいったん弱まるか止むだろう。風向きが今後北西よりに変わると、関門海峡から日本海の空気が入り込み、再び雪となる。八ヶ岳では下層では比較的風は穏やかだが、高層では強風。

850 hPa(等温線)&700 hPa(鉛直p速度)

状況:太平洋沿岸に沿って上昇流域が広がる。気温は、石鎚で3℃、八ヶ岳で0℃。

考察:上昇流域の内、南半分は南岸低気圧に伴うもの、東北の部分は局所的な低圧部に伴うものと言える。南岸低気圧は本土からやや距離があって、石鎚にはかかっていないようだ。

700 hPa(湿数)&500 hPa(湿数)

Screenshot

状況:湿潤域は上昇流域と見たような分布であるが東日本は覆われる予想である。気温は石鎚では-19℃、八ヶ岳では-21℃。

考察:850 hPaの風分布によると、日本海では、全体的な風向の分布が、前日の21時には南西であったが、9時の予想では西風に変化している。大陸からの冷たい空気が入ることで東日本の日本海沿岸から雲が起こりやすくなっていると考えられる。しかし中部山岳には強く風が吹き込んでいる様子ではないため、雲の流れ込みも少ないだろう。

以上から、9時時点では石鎚は晴れ、八ヶ岳は雲が残る可能性があるが概ね晴れるだろう。

本投稿は気象庁「数値予報天気図」を加工して作成しています。

気象庁 Japan Meteorological Agency (jma.go.jp)

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