2024/12/29 09:00の予想天気図:北ア・那須

日々の天気図解析

【予想時刻T=0: 2024/12/28 09:00】

地上 (等圧線・前12時間降水量)

日本海に低圧部が出現する。日本海中部には気圧の谷が確認でき、それを中心に空気が収束して雲が発達すると考えられる。日本海沿岸では雲が成長し、雪を降らせる。北アでは猛吹雪の予想。那須では高層の雲が確認でき、雪を降らせると考えられる。

500 hPa (等高度線・渦度)

深いトラフがちょうど日本を通過する。日本は全域で正渦度 (上昇流)で、日本海で上昇した空気はさらに持ち上げられるものと考えられる。後述の通り、鉛直方向の気温差が大きく、雷の発生を伴う可能性もある。

850 hPa (等相当温位線・風)

朝鮮半島の東方沖で等相当温位線の谷が確認できるが、日本海中部の気圧の谷に大きくは影響を与えない見込み。北アでは15 KT程度の西風の予想である。大気下層では白山などに遮られて下層雲の出現は少ないと考えられるが、上空では吹雪の様相だろう。那須では、9時の時点では風速が大きく25-40 KTの予想だが風向は西よりで、雪となりにくい方角である。そのため、雲の主体は大気中~高層の雲と考えられる。稜線上では風は強いと考えられる。

850 hPa(等温線)&700 hPa(鉛直p速度)

平地で雪の目安となる-6℃の等温線は日本列島のほとんどを覆い、冷え込みが厳しくなっている。北ア、那須共に-7℃の予想である。前日21時の時点では北アや那須は下降流域であったが、9時の時点では概ね上昇流域に覆われている。そのため、29日未明から徐々に雲が成長しているものと考えられる。特に、新潟県では雲の成長が著しいだろう(上昇流の極大域が確認できる)。

700 hPa(湿数)&500 hPa(等温線)

Screenshot

北アも那須も湿潤域に覆われ、雲の成長が示唆される。また、山で大雪の目安となる-30℃の等温線よりも北側にあって、両山域で大雪が予想できる。北アでは-32℃、那須では-33℃の予想。Windyより、850 hPaの高度は概ね1430 mであることから気温減率を計算すると、北アでは 25 / (5400 – 1430) = 0.63℃ / 100 m、那須では 26 / (5340 x 1430) = 0.66℃ / 100 mで、どちらも不安定な状態である。日本海の低圧部によって上昇が促され、雲の発達につながると考えられる。

本投稿は気象庁「数値予報天気図」を加工して作成しています。

気象庁 Japan Meteorological Agency (jma.go.jp)

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