9/16の天気の移り変わりを、天気図を見ながら振り返る。
9/16の天気の移り変わり
7:00頃、白口山直下H1600 m付近。動画の右が南東、左が北西。南東から北西に向かって風が吹き、ガスに覆われていた。
9:15頃、久住山。ここに至るまでガスに覆われ、小雨が続いていた。久住山に着く頃には風が弱まり、上空は晴れている様子が見られた。
こちらは行程終了後の14:00頃。12:00頃から晴れており、14時になる頃には積乱雲が発達をしていた。当日も15:30~16:00にかけて二度夕立があった。
当日の天気図
地上天気図(等圧線)
高気圧の中心が北海道にあって、前線が西日本に伸びる。台風13号が中国大陸に上陸しており、九州の付近は南東方向から太平洋の湿った空気が流入しやすい状況であった。
850 hPa(等高度線・等温線・湿数)
緑のエリアが湿数3℃以下の湿潤域である。地上前線も記入してある。湿潤域は前線に沿った領域と、九州付近に確認できる。このことから、850 hPa (= 1500 m付近) では雲が発生しやすい状況であったことが読み取れる。赤線は等高度線を示している。風は概ね等高度線 (等圧線) に沿って吹くので、紫のような風向が考えられる。
700 hPa(等高度線・等温線・湿数)
700 hPa天気図でも湿数分布は描かれるが、日本列島付近には確認できなかった。赤線の等高度線をなぞったように、上空は太平洋高気圧の張り出しがあったと考えられ、上空は乾いた状態であったと言える。実際、久住山で撮影した写真でも分かるように、自分の周囲はガスでも上空は青空が広がっていた。
沿岸波浪実況図(波高・波向・周期・風向・風速)
こちらは、等間隔の格子点と任意観測点における波高・波向・波の周期、風向風速の実況値を示している。波向は、風向に遅れて追従する。そのため、風向と波向が近い状態であることは、しばらく同じ風向が吹いていたことを伝えている。例えば、台風の通過で風向が大きく変わったであろう東シナ海では風向と波向は90℃程度ずれている。それに対して、九州や四国の太平洋沖の観測点を見ると、風向と波向の角度の差が小さい。このことから、ある程度継続的に太平洋から陸に向かって空気が供給されていたと考えられる。
本投稿は北海道放送「専門天気図」よりダウンロードし、加工して作成しています。
https://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html
予想への意見・反論・質問はぜひこちらから!