2024/07/22 09:00の予想天気図:朝日・南ア

日々の天気図解析

【予想時刻T=0: 2024/07/20 09:00】

地上(等圧線・前12時間降水量)

太平洋高気圧の勢力に変わりはないが、低気圧の通過に伴って気圧傾度が大きくなり、日本海沿岸を中心に風が強まる。朝日では、やや強い西寄りの風が予想され、雲が多い天気に。南アでは、風が弱く、湿った空気の流入が少ない予想で、晴れる。

500 hPa(等高度線・渦度)

太平洋高気圧の勢力範囲は、概ね北陸〜関東北部まで到達する。朝日周辺はトラフが通過し、下降気流が主体。上層の雲は多くないか。南アは負渦度域にあって、大気上層まで晴れた天気になるだろう。

850 hPa(等相当温位線・風)

345K以上の温暖湿潤空気が広い範囲で確認できる。朝日周辺では、30-35KT(15-17.5m/s)の西風が予想されている。開けた稜線では強風に注意が必要。日本海から湿った空気が入り斜面を登ることで、雲の発生も予想できる。ただし、次の700hPaで強い上昇流は確認できず、雨には至らないと考えられる。南ア周辺では10KT(5m/s)の北西風の予想である。北西風のとき、空気は既に乾燥していることが多いため、雲の発生は少ないと考えられる。風も弱く、斜面上昇も小さいと考えられる。

850 hPa(等温線)&700 hPa(鉛直p速度)

朝日では19℃、南アでは21℃の予想。北海道の北を進んだ低気圧によってより暖かい空気が北へ供給された格好。一つ前の850hPaで解析した、日本列島付近に流入する相当温位345K以上の空気の両脇に沿う形で(太平洋沿岸と日本海沿岸に沿う形で)上昇流域が確認できる。この領域では相当温位傾度が大きく、空気の性質が急激に変化するために対流が発生しやすくなっている。

500 hPa(等高度線・渦度)

850hPaで確認したように相当温位345K以上の空気が東北地方に向かって流入している。850hPaでは、秋田県から朝鮮半島に向かって相当温位傾度が大きいところが伸びるが、それに沿う形で700hPaで湿数が6℃以外の領域が確認できる。この領域は、湿潤域と判定されていないものの、湿度の高い領域と考えられ、場合によっては朝日でも雨となる可能性がある。気温は、朝日では-3℃、南アでは-4℃の予想。Windyで850 hPaの高度を取得し、気温減率を計算すると、朝日では22 / (5880-1500) = 0.50 ℃ /100 m、南アでは25 / (5880-1500) = 0.57 ℃ / 100 m。

本投稿は気象庁「数値予報天気図」を加工して作成しています。

気象庁 Japan Meteorological Agency (jma.go.jp)

予想への意見・反論・質問はぜひこちらから!

タイトルとURLをコピーしました