2024/07/14 09:00の予想天気図:北ア・九重

日々の天気図解析

【予想時刻T=0: 2024/07/13 09:00】

地上(等圧線・前12時間降水量)

梅雨前線が西日本付近で停滞する。北アは前線上、九重は前線の南側に位置し、雨。特に九重では前日から雨が続き、強く降る。

500 hPa(等高度線・渦度)

亜熱帯ジェットに沿って、太平洋高気圧の勢力範囲が広がる。亜熱帯ジェットの経路は前日夜からほとんど変化しておらず、そのため地上の梅雨前線の位置もあまり変化せず、同じエリアに湿った空気が流れ続ける。

850 hPa(等相当温位線・風)

太平洋高気圧の縁を回って供給される湿った空気は九州などにぶつかる。風は九重付近で15 KT (=7.5 m/s) の南西風の予想。北アでは5 KT (=2.5 m/s)の南東風の予想。地上天気図で見ると梅雨前線が九州付近で北に凸となっていることからここに湿った空気が集まる。北アは前線上に位置するが、風のシアが大きくなく、風も弱いことから上昇流が強くなく、地上天気図でも前12時間の降水量は多くない。

850 hPa(等温線)&700 hPa(鉛直p速度)

概ね前線に沿って上昇流域が広がる。上昇流の極大域は、500 hPa天気図のジェットの強風軸にも対応する。強風軸付近では上層の対流が起きやすい。北アは極大域と重なることから、前線の雲とはまた別に上層で雲が見られると考えられる。各地の気温は、北アで17℃、九重で18℃。

700 hPa(湿数)&500 hPa(等温線)

Screenshot

湿潤域も同様に前線に沿って広がる。各地の気温は、北アで-6℃、九重で-5℃。Windyより850 hPaの高度を取得し、気温減率を計算すると、北アでは24 / (5880-1530) =0.55 ℃/100 m、九重では、23 / (5880-1500) =0.53 ℃/100 mである。北アではやや不安定で、ジェットの強風軸にあることから、急激に空気が上昇する可能性があり、その場合雷となる。

本投稿は気象庁「数値予報天気図」を加工して作成しています。

気象庁 Japan Meteorological Agency (jma.go.jp)

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