2024/06/23 09:00の予想天気図:北ア・那須

日々の天気図解析

【予想時刻T=0: 2023/06/22 09:00】

地上(等圧線・前12時間降水量)

北陸地方も梅雨入りが宣言された。早速、低気圧と共に前線がかかり、特に北アでは雨風が強い予想である。北アでは低気圧に伴う前線の閉塞点にあたり、激しい対流が予想される。低気圧の進行に伴い、那須でも午後雨風が強まる。北アでは地上の予想で、23日9時までに70mm前後の雨が予想されている。

500 hPa(等高度線・渦度)

閉塞点の辺りでは500 hPaの正渦度極大域が確認できる。また、梅雨前線は概ね亜熱帯ジェットに沿う。

850 hPa(等相当温位線・風)

西日本を中心に広く、等相当温位が345 K以上の温暖湿潤空気が流入する。寒冷前線、停滞前線の南側にあたる地域では東シナ海の方向から強い風が吹き付ける。中国地方では強いところ(赤丸)で50 KTの予想で、北ア周辺では40KTに達するところもある。那須周辺では9時の時点では前線の北側に位置する予想で、20 KTの南風が予想されている。北ア周辺は閉塞点にあたることに加えて斜面上昇もあるため全域で激しい上昇流が予想できる。

850 hPa(等温線)&700 hPa(鉛直p速度)

西日本を中心に850 hPaで18℃以上の暖かい空気が流れ込んでいることが等温線が北に凸になっている様子から読み取れる。また、閉塞点付近には上昇流の極大域も確認できる。今回成長している雲は、梅雨前線の背の低い雲ではなく、温帯低気圧に伴う積乱雲で、大気中上層まで成長すると考えられる。北アでは18℃、那須では15℃の予想。

700 hPa(湿数)&500 hPa(等温線)

前線に沿って湿潤域が広がる。また、-3℃の等温線の形から、上空でもより暖かい空気が西日本に流れ込んでいる様子が分かる。それと対称に、中国東北部には500 hPaのトラフに伴って寒気が流入する。気温は、北アで-2℃、那須で-3℃。Windyより850 hPaの高度を、500 hPa天気図から500 hPaの高度を取得して気温減率を計算すると、北アでは20/(5820-1400) = 0.45℃/100 m、那須では18/(5820-1400) = 0.41℃/100 mである。北アでは積乱雲が上空まで成長する見込みであるため、念のため雷に注意したい。

本投稿は気象庁「数値予報天気図」を加工して作成しています。

気象庁 Japan Meteorological Agency (jma.go.jp)

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