2024/03/20 09:00の予想天気図:丹沢・北ア

日々の天気図解析

【今日の予想対象山域:丹沢山地・北アルプス】

地上(等圧線・前12時間降水量)

日本海の低気圧が東進し、山雪型の気圧配置に移行する。上空には寒気が南下しており、大気は非常に不安定となる予想。丹沢では日中、雲が成長して積乱雲が発達する可能性があり、その場合突然雨や雪が降り出す可能性がある。夕方以降風向が北西よりになると多少回復する。北アでは午前中、低気圧の通過に伴って吹雪、通過後は冬型の気圧配置のため北西の季節風が強まり吹雪。

500 hPa(等高度線・渦度)

北アで、トラフ通過前後で雪の性質が変化すると考えられる。通過前は南西よりの風によってやや湿った空気が供給されるため、重たい雪、通過後は北西の季節風により相対的に乾燥した空気となり、乾いた雪となると考えらえる。

850 hPa(等相当温位線・風)

丹沢では風向が、南西→北西へと変化する。南西となる時間帯は、湿った空気が供給され、後述する雲の成長に連られて雨や雪となる。北西となると、風は強い予想(30 KT程度の予想)だが、雪は落ち着くと考えられる。北アでは午前中の、南西の風が吹く時間帯も低気圧があるため、風向に関係なく上昇流があると考えられる。日本海南部と、三陸沖に風のシアが確認できる。

850 hPa(等温線)&700 hPa(鉛直p速度)

低気圧の周辺と、前項で確認した風のシアの周辺に上昇流域が確認できる。丹沢も上昇流域に含まれており、700 hPaより上空に雲が発達する可能性がある。その場合、積乱雲として発達すると考えられる。北アは終日上昇流域に含まれる見込み。ただし、午前は風のシアに伴う上昇流、午後は季節風の斜面上昇による上昇流と考えられる。気温は、丹沢で0℃、北アで-3℃。

700 hPa(湿数)&500 hPa(等温線)

日本海の風のシアと低気圧の周辺、東日本の沖の上昇流域と重なる領域も湿潤域として確認できる。上空には-39℃以下の寒気が南下する。気温は、丹沢で-30℃、北ア-33℃。高度差4000 mで計算した気温減率は、共に0.75℃ /100 mであり、非常に不安定と言える。丹沢では南西から湿った空気が流れ込むと、鉛直方向の気温差による自然対流で高く成長し、積乱雲となる可能性がある。北アでも低気圧の上昇流により雲が発達する。

本投稿は気象庁「数値予報天気図」を加工して作成しています。

気象庁 Japan Meteorological Agency (jma.go.jp)

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