2024/03/09 09:00の予想天気図:日光・八ヶ岳

日々の天気図解析

【今日の予想対象山域:日光連山・八ヶ岳】

地上(等圧線・前12時間降水量)

里雪型から山雪型へと移行する。その過程で、北西の季節風が強まり、日本海側の山域を中心に山地で雪が降りやすい天候に。日光では曇りもしくは雪の予想。風向によって変化する。日光で最も日本海から雲が流入しやすい北西方向から風が吹くと雪が降りやすくなる。八ヶ岳では稜線上で風が強い予想。

500 hPa(等高度線・渦度)

上空の低気圧が南下し、寒帯前線ジェットの北系も本州を広く覆う。八ヶ岳では北系の北側に位置するが、強風帯に含まれることから西~北西風が強まる予想。

850 hPa(等相当温位線・風)

次第に西高東低の気圧配置となり、北西の季節風が強まる。日光では30 KTの北西風が予想される。21時は25 KTの北北西風である。日光では北西方向は高い山がなく、日本海からの空気が流入しやすい。実際の風向によって雲の発達も変わるので注意したい。八ヶ岳では北西の風が卓越するが、この方角は北アルプス方向で、日本海からの空気は流れ込み辛い。ただし、上空の風は強く、流された雲による降雪の可能性には注意したい。

850 hPa(等温線)&700 hPa(鉛直p速度)

850 hPaで確認できる日本海の風のシアによって、上昇流が強い領域が見られる。さらに、季節風の吹き付けによって北日本の日本海沿岸は上昇流が確認できる。気温は、日光で-6℃、八ヶ岳で-6℃。

700 hPa(湿数)&500 hPa(等温線)

日本海に湿潤域が確認できる。日光は、風向によってこの湿潤空気が流れ込むか変わる。気温は日光で-33℃、八ヶ岳で-30℃。気温減率は(850-500 hPaの高度差を4000 mで計算)日光で0.68℃/100 m、八ヶ岳で0.6℃/100 mとなる。日光では一度空気の上昇があると雲は成長しやすい状態であると考えられる。

本投稿は気象庁「数値予報天気図」を加工して作成しています。

気象庁 Japan Meteorological Agency (jma.go.jp)

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