【今日の予想対象山域:日光連山・伯耆大山】
地上(等圧線・前12時間降水量)
低気圧が発達し、冬型の気圧配置となる。このため東日本を中心に北風が強まる予想。日光では曇りときどき雪、大山では終日曇りの予想である。
500 hPa(等高度線・渦度)
東に抜けた低気圧には、上空のトラフが対応し、それが東進するため次第にリッジが支配的になる。翌28日は晴れやすいだろう。
850 hPa(等相当温位線・風)
日光では最大50 KT (=25 m/s)の北北東の風が予想されている。日光の北東には尾瀬があって、日本海から流入する空気は日光に到達する前に尾瀬にあたるためそこで水分を多少落としてくると考えられる。ただ、尾瀬を避けて回った空気が日光に到達し、上昇することで雪を伴うと考えられる。大山では最大30 KT (=15 m/s) の北の風を予想している。後述するが上空は雲が成長しにくい状態のため、斜面上昇による雲の発生が主要因と考えられる。このため雲が上空まで成長せず雪にならない。
850 hPa(等温線)&700 hPa(鉛直p速度)
低気圧が東進し、概ね下降流域である。日光では朝の内は上昇流域にあって雪を伴う可能性あり。気温は、日光で-6℃、大山で-9℃の予想。
700 hPa(湿数)&500 hPa(等温線)
気温は、日光で-30℃、大山で-27℃で、気温減率が日光で0.62℃/100 m、大山で0.45℃/100 m。大山では下降流域かつ乾燥域、気温減率から、大気も安定していて雲は成長しにくい。そのため斜面上昇が雲成長の主要因と考える。山の高さよりも上部に雲が成長せず、終日曇りの予想である。日光では気温減率がやや大きく、9時の予想では湿潤域に重なるため、午前中の内は雪を伴うと考えられる。
本投稿は気象庁「数値予報天気図」を加工して作成しています。
気象庁 Japan Meteorological Agency (jma.go.jp)
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