【今日の予想対象山域:南アルプス・尾瀬】
地上(等圧線・前12時間降水量)
里雪型に近い形に移行する。21時には大陸から、北緯40°付近まで-39℃以下の寒気が南下すると予想されている。日本海北部の低気圧は北東方向に進むが、低気圧の影響で南よりの風となり、太平洋から暖気が流入する。南アでは午前中は低い雲が主体となる。夜にかけてはトラフ・寒気の接近の接近により雪となるか。尾瀬でも雲が多い天気に。こちらも夜にかけて雪となるか。
500 hPa(等高度線・渦度)
朝鮮半島の北にトラフが控える。このトラフは-42℃程度の寒気を中心に持っている。里雪型に近い気圧配置となる。このため22日は南アや尾瀬では雪は降らない予想である。しかしこのトラフが進むと雪と風が強まる。
850 hPa(等相当温位線・風)
朝鮮半島の根本付近から風のシアが伸びる。里雪型の特徴の一つ。南アでは、下層では南風が吹くため雲が湧くが、風速が大きくなく、あまり成長しないと考えられる。21時の予想では南風が強まり、雪となるか。尾瀬では北~北西よりの風で曇りか、雪がちらつくが、次第に南西よりの風に変わり、その時間帯は晴れるか。21時の予想では南よりの風になり、そうなると雪となると考えられる。
850 hPa(等温線)&700 hPa(鉛直p速度)
トラフの前面に上昇流域が解析できる。これによって湿った空気が供給される。南アではまだ上昇流域と重なっておらず、雲も3000 m以下と予想できる。気温は、南アで1℃、尾瀬で-1℃。
700 hPa(湿潤域)&500 hPa(等温線)
9時の予想では南アも尾瀬も乾燥域となっていることから、雲の成長は3000 m以下と予想できる。しかし、21時の予想では湿潤域と重なり、雲も成長し、雪となると考えられる。気温は、南アで-21℃、尾瀬で-22℃。気温減率は、0.52-0.54℃/100 m。概ね安定しているか、条件付き不安定。
本投稿は気象庁「数値予報天気図」を加工して作成しています。
気象庁 Japan Meteorological Agency (jma.go.jp)
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