2024/01/15 09:00の予想天気図：谷川・大山

北海道を低気圧が通過し、山雪型の気圧配置になる。等圧線の間隔が狭く、各地で風が強まる予想。日本海側の山域は寒冷前線通過後に天候がさらに悪化するため、注意。谷川では朝から吹雪の予想。夜にかけて風は一層強まる。大山でも風がやや強く、雪の予想。こちらも夜にかけて風は一層強まる。

低気圧に対応するトラフが、明日にかけて通過する。このトラフの通過後、さらに寒気が南下するため夜にかけて風や雪が強まることが予想できる。上空の気温の変化は後述。亜熱帯ジェットと寒帯前線ジェットの間隔が狭く、気圧勾配が大きいため、本州を中心に高山帯では特に暴風となる見込み。

各地で北西の季節風が強まる。谷川では9時の予想で35 KT (=17.5 m/s) の北西風を、21時の予想では40 KT (=20 m/s) の北西風を予想している。終日風が強く、雪を伴うため吹雪の予想。大山では、9時の予想では25 KT (=12.5 m/s) の北北西風を、21時の予想では30 KT (=15 m/s) の北西風を予想している。285 K以下の寒冷乾燥空気が南下しており、麓でも雪となる可能性あり。

通過した寒冷前線に沿って上昇流の極大域 (赤丸)が解析できる。また、谷川の西側でも上昇流の極大域が解析できる。中国地方では北陸ほど上昇流域は強くないようで、雲の成長も谷川ほどは強くなく、雪の降り方も谷川と比べれば弱いか。気温は、谷川で-9℃、大山で-6℃の予想。

通過した寒冷前線に沿って湿潤域が解析できる。しかし、21時の予想では東北の日本海側でも湿潤域が解析でき、ここから夜にかけて風が強まることで上昇流も強まり、雲も700 hPaより高く成長すると考えられる。午後ほど雪の降り方も強まると考えられ、行動は難しくなるか。大山では終日乾燥域で、雲は700 hPaには満たないと予想できる。気温は谷川・大山ともに-27℃。気温減率は、谷川で0.46℃/100 m、大山で0.53℃/100 m。谷川では21時には-33℃の寒気が南下する予想で、気温減率も0.57℃/100 mと、より不安定になる。