2023/12/07 09:00の予想天気図:谷川・八ヶ岳

日々の天気図解析

【今日の予想対象山域:谷川連峰・八ヶ岳】

地上(等圧線・前12時間降水量)

日本海を低気圧が北東進する。各地で寒冷前線通過の前後での天気の急変に気を付けたい。寒冷前線通過後は冬型の気圧配置となる見込み。谷川では、寒冷前線通過前は、北アルプスに雲の進行が多少阻まれて大きくは崩れない予想。寒冷前線通過後は北西風が強まり、吹雪となる予想。八ヶ岳は稜線上では風が強まる予想。寒冷前線通過前は南から湿った空気が入り、吹雪の予想。寒冷前線通過後は、風の強い状態は続くが、湿った空気の流入は北アルプスに阻まれて雪は落ち着く見込み。

500 hPa(等高度線・渦度)

深いトラフが通過する。寒帯前線ジェットの南系は北上し、八ヶ岳に近づく予想。そのため、八ヶ岳の主稜線上では風が強い予想。寒冷前線通過後もジェットの位置は変わらず、風が強い時間が続く。

850 hPa(等相当温位線・風)

寒冷前線通過前は各地で南西風となる。谷川では、もちろん雲域が重なるが、谷川の南西にある北アルプスに阻まれて大崩れはしない予想。ただし、寒冷前線通過後の21時の予想では35~55 KT (17.5~22.5 m/s) の北西風が予想されており、吹雪の予想。八ヶ岳では南西風が吹くと太平洋から湿った空気が供給される。上空の西寄りのジェットと相まって寒冷前線通過前は吹雪となる予想。実際、300 Kの等相当温位線 (緑線)が東海沖から北海道にかけて北に伸びる。寒冷前線通過後は北西風に変わり、北アルプスに阻まれて雪は落ち着く見込み。

850 hPa(等温線)&700 hPa(鉛直p速度)

等温線の分布から、北に暖気、南へ寒気が供給される様子が分かる。日本海には低気圧と寒冷前線の鉛直p速度の負の極大域が解析できる (赤丸)。21時の予想では上昇流域は北陸~東北の日本海沿岸に解析され、冬型の気圧配置が強まって斜面上昇をすることが推測できる。気温は谷川で3℃、八ヶ岳で3℃。

700 hPa(湿数)&500 hPa(等温線)

深い温度のトラフが解析でき、沿海州の北には-42℃の寒気も控えている。日本海沿岸を中心に湿潤域が解析できる。気温は谷川で-25℃、八ヶ岳で-24℃。気温減率は、谷川で0.71℃/100m、八ヶ岳で0.67℃/100mで、不安定である。

本投稿は気象庁「数値予報天気図」を加工して作成しています。

気象庁 Japan Meteorological Agency (jma.go.jp)

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