2023/12/05 09:00の予想天気図:谷川・八ヶ岳

日々の天気図解析

【今日の予想対象山域:谷川連峰・八ヶ岳】

地上(等圧線・前12時間降水量)

東日本は高気圧に覆われる。それが東進し、四国の南方沖では南岸低気圧が発達する。谷川では午前中晴れ。午後から低気圧の接近により下り坂。現状低気圧の進路は南よりであるため、このままいけば谷川は曇り。八ヶ岳も同様に、晴れから曇り。

500 hPa(等高度線・渦度)

亜熱帯ジェット、寒帯前線ジェットの南系は日本の南を通って、南岸低気圧の進路はこのジェットに左右される。現状ジェットの通り道が南の位置を維持するため南岸低気圧の進路も南を維持する予想。八ヶ岳でも風は強まらない。

850 hPa(等相当温位線・風)

大気下層の寒冷乾燥空気はいったんは退いた様子。谷川、八ヶ岳周辺では南風の予想。地上の高気圧にも覆われるため、晴れる。ただし八ヶ岳は稜線ではジェットが卓越するため西風、ただ強まらない。

850 hPa(等温線)&700 hPa(鉛直p速度)

南岸低気圧の暖域と、温暖前線の北側に解析できる。中心付近には-210 hPa/Hの極大域が解析できる。現状南岸低気圧の進路は南よりのため、21時の予想でもこの低気圧に伴う上昇流域は日本列島には多く重ならない。気温は、谷川で2℃、八ヶ岳で3℃の予想。

700 hPa(湿数)&500 hPa(等温線)

湿潤域も同様に南岸低気圧に解析できる。21時の予想では紀伊半島付近で湿潤域が解析できるがこれは850 hPaの風の収束によるものと考えられる。低気圧の後面に、-27℃の寒気が南下しており、それが南岸低気圧に接近するように東進する。この寒気が対応すれば、南岸低気圧が太平洋に抜けたあとになって発達を始める可能性がある。低気圧と、この寒気との対応に注意したい。気温は谷川で-21℃、八ヶ岳で-20℃である。気温減率は0.56℃/100m程度で条件付き不安定。

本投稿は気象庁「数値予報天気図」を加工して作成しています。

気象庁 Japan Meteorological Agency (jma.go.jp)

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