2023/11/09 09:00の予想天気図：上越・阿蘇

高気圧が東進する。華南では降水域が解析でき、それが東進して九州に接近する。この降水域の上層では対流が激しい(後述)。高気圧が東進するため、その後面で南から湿った空気が入り、雲がわきやすくなる。

リッジが通過し、トラフが接近するため下り坂になる。このトラフに伴って再び温帯低気圧が発達する予想である。華南では、ジェットの強風軸に沿って正渦度と負渦度が乱立し、激しい対流が起きている。これが接近するため、阿蘇では夜に雨が予想できる。

日本列島は、日中は概ね高気圧性循環に覆われる。ただし、その後面に入って南から空気が流入するようになっている。21時の予想では西日本を中心に南風の風速が大きくなっている。阿蘇では、9時の予想では南南西の風5 KT、21時の予想では南南西の風15 KTとなる。このため、南斜面を登って雲が湧きやすい環境となり、雨が予想できる。上越でも南西風が予想されている。南西風のため日本海から直接流入する訳ではないため、曇りで留まるか。

等温線の分布から、温帯低気圧の原動力となる、暖気の北上と寒気の南下が確認できる。上昇流域は、高気圧の後面を中心に解析できる。気温は、上越では6℃、阿蘇では12℃の予想。

湿潤域は、華北で発達を始めている低気圧の前面と、華南の対流が発生している領域で解析できる。21時の予想では阿蘇周辺でも湿潤域が解析でき、高気圧後面の雲の発達が大気中層まで確認できる。また、華北では-40℃以下の寒気が確認でき、その動向を注視したい。気温は、上越で-17℃、阿蘇で-13℃の予想。阿蘇では21時の予想でも、850 hPaと500 hPaの気温差が24℃前後となるため、夜の雨のときは雷にも注意したい。