2023/11/01 09:00の予想天気図:北関東・出羽

日々の天気図解析

【今日の予想対象山域:北関東・出羽山地】

大陸から太平洋にかけて高気圧が連なり、各地晴れる見込み。北関東では終日晴れる見込み。出羽山地では日中は晴れるが夜遅くにかけて寒冷前線が接近するため荒れ模様となる。

地上(等圧線・前12時間降水量)

広く高気圧に覆われる。ただし、サハリンを低気圧が通過し、寒冷前線を伴う。この寒冷前線が1日夜に接近し、日本列島を通過する見込みである。前線接近に従って風が強まる予想。

500 hPa(等高度線・渦度)

サハリンの低気圧中心は、北側の寒帯前線ジェットに伴っている。寒冷前線は南側のジェットに沿うように伸びる。それぞれにトラフが解析されているが、21時の予想ではジェットが1つにまとまって、トラフも深まる予想となっており、対流もより活発になると考えられる。このため北日本ほどあれるだろう。

850 hPa(等相当温位線・風)

北日本では温帯低気圧の暖域に位置し、寒冷前線の接近に伴いッ風速が大きくなる予想。出羽山地では午前中の内は最大25 KT (=12.5 m/s) の西南西の風が予想されているが、21時の予想では最大35 KTと予想されている。北関東では弱い西風が予想されている。北関東の山域の西には北アルプスがあり、日本海からの空気を受ける可能性は小さい。

850 hPa(等温線)&700 hPa(鉛直p速度)

上昇流域が寒冷前線の前面に解析できる。赤丸は極大値を示したもので、これらに沿って700 hPaの前線が解析できる。寒冷前線付近の等温線の間隔は密で、典型的な温帯低気圧の特徴を示している。これらの上昇流域、等温線が密の領域は21時の予想では日本海沿岸に解析される。出羽山地では夜遅くの天気の急変に注意したい。気温は、出羽山地では6℃、北関東では7℃の予想。

700 hPa(湿数)&500 hPa(等温線)

湿潤域も寒冷前線に沿って解析できる。温度分布からは再び寒気の南下が予想できる。特に、-21℃の等温線が9時の予想では北海道と同じ緯度に解析できるが、21時の予想では秋田県の緯度まで南下する。翌日2日以降、寒冷前線が通過した後にも天候が悪化する時間が続く可能性がある。気温は、出羽山地では-18℃、北関東では-17℃の予想。出羽山地では気温減率が0.57℃/100mで、雪となる標高は2200m(2℃)より上部となると予想される。

本投稿は気象庁「数値予報天気図」を加工して作成しています。

気象庁 Japan Meteorological Agency (jma.go.jp)

予想への意見・反論・質問はぜひこちらから!

タイトルとURLをコピーしました