北海道では晴れる見込みだが、午後になると台風7号が接近して下り坂。本州では、台風7号が通過する紀伊半島から北陸を中心に大荒れの予想。九州では雲が多いが北よりの風となり雨は強まらない見込み。
地上(等圧線・前12時間降水量)
台風7号が紀伊半島に上陸する。その後日本海に抜けて北海道方面に向かう見込み。北海道ではオホーツク海高気圧に覆われて晴れる見込み。台風より東側では太平洋から湿った空気が供給されて太平洋沿岸の山域を中心に大荒れの天気に。
500 hPa(等高度線・渦度)
今回台風7号の進路が西側へ偏っていったのは、太平洋高気圧の張り出しが強まったため。9時の時点でも三陸まで張り出している。このまま北西に向かうと、亜熱帯ジェットに付随する南西風に乗って速度を速めて北東へ進路を変えることが予想されている。東日本はリッジに伴って負渦度域(下降流域)となっており、この山域で降る雨は斜面上昇によるところが大きいと考えられる。
850 hPa(等相当温位線・風)
台風7号を中心に温暖湿潤空気が分布し、東日本では台風の南よりの風によって湿った空気が供給される様子が分かる。これが東～南の斜面を駆け上がる。東海で最大50 KT(=25 m/s)の風が予想されている。三陸沖では台風の南風とオホーツク海の東風による風のシアが形成されている。地上では広い範囲で降水が予想されている。東シナ海でも同様に風のシアが解析される。
850 hPa(等温線)&700 hPa(鉛直p速度)
台風7号の中心とその周囲に下降流域が見られるようになっている。21℃の暖気も中心からずれている。陸へ接近して勢力としては弱まり始まっていると考えられる。上昇流域の分布は渦巻き状になっている。
700 hPa(湿数)&500 hPa(等温線)
湿潤域の分布はほぼ同心円状で0℃の暖気核を持つ。500 hPaではまだ台風の性質を維持していると見られる。このさき温度のトラフの領域(より冷たい空気)に入るため急速に勢力を落とすと予想される。850 hPaで解析した風のシアの上空に、湿潤域が重なり、降雨を裏付けている。
本投稿は気象庁「数値予報天気図」を加工して作成しています。
気象庁 Japan Meteorological Agency (jma.go.jp)
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