2023/08/03 09:00の予想天気図

日々の天気図解析

北海道では荒れた天気に。本州は概ね晴れるが午後の天気の急変に注意。四国と九州は台風の影響を受けて雨となる。

地上(等圧線・前12時間降水量)

引き続き日本海に高気圧が停滞し、台風6号は沖縄付近をゆっくり北西に進む。北海道では次第に停滞前線が覆っていき、西風が強まる見込み。

500 hPa(等高度線・渦度)

亜熱帯ジェットは北海道の北を引き続き通り、日本海を上空の高気圧が覆う。台風6号はこれによって北上を阻まれ、動きが遅い。日本海の高気圧は本州を覆い、多くの山域で晴れをもたらす。

850 hPa(等相当温位線・風)

広い範囲で、日本海の高気圧と太平洋高気圧による南西風が卓越する。午前中の内は相当温位が330 K前後と小さいが、午後になると広い範囲で345 K前後となり、午前中は晴れている山域でも午後はにわか雨の可能性が高まる。台風6号は360 K以上の暖気核を維持する。風速は進行右側でより大きい。

850 hPa(等温線)&700 hPa(鉛直p速度)

日本列島は終日、18-21℃の空気に覆われる。相当温位の上昇はつまり空気中の水蒸気量の上昇を反映していると考えられる。前述の南西風による湿った空気の流入によるところが大きいと予想される。上昇流域は西日本の太平洋沿岸、東北の日本海沿岸で解析される。これは850 hPaの風の傾向とも一致する(海→沿岸にぶつかる向き)。台風6号は21℃の暖気核を維持し、周囲に温かい空気をまとう。

700 hPa(湿数)&500 hPa(等温線)

一日を通して明瞭な湿潤域は解析されず、山では晴れる地域が多いが、午後の天気の急変はこれまで述べた通り注意したい。台風6号は0~3℃の暖気核を維持し、同心円状の湿潤域(=同心円状の積乱雲と推測される)を持ち、台風としてまだ発達途上にある。

本投稿は気象庁「数値予報天気図」を加工して作成しています。

気象庁 Japan Meteorological Agency (jma.go.jp)

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